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合格体験記・教員2012

合格体験記 教員講座2012

教員講座合格体験もくじ

小学校

小学校(1)

1.模擬授業の内容について

  • 出題内容 小学校「国語」の教科書にある説明的な文章(4~6時間扱い)を一つ選び,授業を行う。授業対象学年は高学年(第5・6学年)とする。授業は3時間目の授業内容とするが,「導入」「展開」「まとめ」のどの部分の授業を実践するかは,当日指示する。
  • 試験の詳細指示内容:「高学年で扱う説明的な文章(4~6時間扱い)3時間目の展開部分を8分で行ってください。」(構想時間4分+授業時間8分)

出題内容は1次試験の結果通知と同時に知らされており,今年度も国語での実施でした。今回は「高学年の説明的な文章」としか指定されていなかったので,どの教科書の,どの学年の,どの単元にするかを選ぶところから始まりました。現場で経験を積んだ受験生に模擬授業では敵わないとわかっていたため,比較されないように沖縄県の小学校で採択の割合が高い光村図書や教育出版は避けて島尻地区のみで採択されている東京書籍を使用することに決めました。第6学年の説明文「イースター島の森林はなぜ失われたのか」で指導案をつくり,同じ単元を選んだ学生と一緒に教材研究を行いました。試験日の1週間前からは大学やメセナの空き教室を借りて模擬授業の練習も行いました。

試験当日は受験番号ごとに受験生がいくつかの班に分けられ,班ごとに決められた教室での授業実施となっていました。私の順番は後半だったので待ち時間が2時間程度あり,その間は模擬授業での発言や机間指導の行い方などの最終確認をしました。前の受験生が呼ばれた約10分後に模擬授業を行う教室の前に案内され,前の受験生が模擬授業を終えてしばらくした後に入室しました。入室してすぐに試験官から入口付近に置かれた机の上に荷物を置くよう指示され,その後に氏名や受験番号を述べ,用意した指導案とノート計画を試験官一人ずつに配布しました。そして試験官から試験の詳細(展開部分を行うこと)や注意事項(試験管より後ろで机間指導してはいけないなど)について説明を受け,模擬授業の準備時間(構想時間)が4分間与えられました。構想時間には板書や教具の準備などを行いました。前年度までは模擬授業終了後にいくつか質問があったようですが,今回は特に質問されず,教具の片づけを行った後にすぐ退室となりました。

メセナの2次試験対策の模擬授業指導では先生方に多くの助言や励ましの言葉を頂きました。本番は自信をもって模擬授業を行うことができ,自分のもてる力をすべて出し切ることができました。ありがとうございました。

2.合格体験記

小学校全科は大学2年のときから時間を見つけて少しずつ勉強していました。主要5教科はある程度自力で解くことはできましたが,技能教科に関しては全く手が出せませんでした。そのため,市販のテキストや問題集でとにかく多くの問題に触れ,わからないことは知人に聞くなどしました。大学3年の教育実習が終わったころから本格的に試験勉強に入り,まず過去問を一通り解いて試験の傾向をつかむことから始めました。今年の4月以降は学習指導要領の暗記を中心に勉強し,1次試験1か月前には学習指導要領指導要領の解説にも手をつけました。解説すべてを覚えることができなかったので,もっと早めに解説の暗記を行うべきであったと反省しています。

一般・教職教養は要点や出題傾向がまとめられたメセナのテキストで勉強しました。入塾時は覚えることの多さに勉強が続かないことが何度もありましたが,勉強するうちによく出る問題,そうでない問題がわかるようになりました。1月以降は具体的に計画を立て,効率よく勉強することができました。また,メセナで毎月1回行われる月例テストは受験校種ごとに順位が出るので,モチベーションを高めるのに最適でした。勉強し続けていく度に点数も順位も上がっていったので,一般・教職教養には自信をもつことができました。

2次試験は1次の結果が発表される前から対策していました。
模擬授業は1次の結果と同時に課題が知らされるので対策の仕様がありませんでしたが,それ以外は限られた期間の中で計画を立てて行うことができました。
ピアノやデッサンなどの実技試験は大学の友達と一緒にほぼ毎日練習しました。
論文はメセナの論文講座を入塾時から取っていたので,予想問題はある程度書き終えていました。2次試験まではあまり時間がないので,メセナの論文講座などで早めに対策しておくことをおすすめします。
面接は前年度の受験生が聞かれた質問をノートに集めてその答えを考えていました。メセナの面接対策では先生方が試験官となって本番と同じ状況で面接練習を行うことができました。1回目は緊張で思うようにいきませんでしたが,2回目と試験本番は,1回目の反省を踏まえて,自分の考えを相手にわかりやすく伝えることを意識して落ち着いて行うことができました。
模擬授業は現場の経験がない私にとって最も不安でしたが,メセナの対策講座で先生方から多くの助言や励ましの言葉を頂き,本番は自分のもてる力をすべて出し切ることができました。

メセナには多くの受験生が通っており,それぞれが目標に向かって努力する姿はとてもいい刺激になりました。先生方の指導も熱心で,受験生のために多くの時間を割いてくれているのがわかりました。また,事務職員の方々の対応もとても丁寧でした。本当にありがとうございました。「採用試験合格がゴールではない」という言葉を忘れず,沖縄県の小学校教員として子どもたちのために日々努力し続けます。

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小学校(2)

メセナ予備校に通い、合格を勝ち取るために意識・実行したこと

1.授業は、必ず一番前・ド真ん中の座席で受ける。
2.分からないことは、必ず質問をする。(即日、即刻、何回でも)
3.遅刻・欠席のときは、必ず連絡をする。
4.「あせらない・(周りの人と)くらべない・あきらめない」

1と2に関しては、本気で合格を目指しているのなら当然のことだと思います。私は、この2つを自分で決め、実行して本当によかったと思います。メセナの先生方にも顔と名前を覚えていただくことができました。
3は、社会人としての常識ではないでしょうか。自身の体調や仕事の都合で、遅刻・欠席をする場合はどなたにもあることだと思います。そのうえで、自分で選んだ予備校が「遅刻・欠席の際は必ず連絡をください」というルールを徹底しているのだから、私もそれに応じたつもりです。
4は、自分で考えました。月例テストの結果に心が折れそうになったことは何度もありました。「未来で待ってくれている沖縄の子どもたち」のために、上記の3項目(私は「アクアの法則」と名付けました)を何度も自分に言い聞かせ続けました。

勉強の仕方、使用した教材

私は10月からメセナに通いましたが、2月ころ、新年度から(平成24年4月から)臨時教員をしないことを決意しました。私自身の性格や実力から考えて、仕事をしながらの合格は難しいと判断したからです。
これは、それぞれの方の事情や考え方によって異なるとは思います。私の知人でも、勉強に専念して一次不合格だった人もいれば、臨時教員で大きな校務分掌を抱えながら、見事に一次合格した人もいます。
私は、以前県外でしていた仕事の退職金があったので、試験終了までギリギリ家族4人で生活することができました。
4月からは、大学の図書館に通い続けました。私は「メセナの講師陣、授業、教材」を信じ切りました。メセナのテキスト以外で使用したのは、「小学校全科の参考書」と「小学校学習指導要領パスライン」だけです。分からないことは、大学の図書館にある書籍や百科事典などで調べることができました。
専門教科と教職教養にのみ力を注ぎ、一般教養で勉強したのは、社会科学・政治経済分野だけです。専門教科でも、音楽で参考書を読んでも分からないところは「捨て」ました。

二次試験

「論文」(1日目)(省略)

「音楽の試験」(1日目)
①リコーダー
5人ずつ試験教室に案内される。5人同時に入室、1人ずつ演奏、5人同時に退室。
②オルガン(実際はキーボード。88鍵ない。)
3人ずつ試験教室に案内される。3人同時に入室、1人ずつ弾き歌い、3人同時に退室。
※①②ともに、自分の用意した楽譜は試験官から見えない。演奏に不安がある人は、書き込みをしてもよいかもしれません。

「模擬授業」(2日目)
「展開」の授業を指定されました。今回は、「高学年の説明的文章」が課題でした。自分の場合は、いわゆる「大書き」や「貼り物」を一切用意せず、チョークで勝負しました。教科書はコピーをして、「導入用」「展開用」「まとめ用」を準備。それぞれに必要なメモをして臨みました。模擬授業の中では、試験官から質問はありませんでした。

※2日目の「模擬授業」と「面接」は、試験番号で分けられました。それぞれ同じ順番で行われました。午前中の「模擬授業」が終わった後、午後の決められた時間まで、待機教室に戻ることはできませんでした。「校外に出ても構わない」とのことでした。

「面接」(2日目)
面接官3人。順番に一人ずついくつかの質問。
一番初めに英語の自己紹介。試験官からは「英語で自己紹介をしてください」と日本語で言われました。

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小学校(3)

二次試験について

1.一次の結果が出るまでに準備・練習しておいた方がよいもの
○自己アピール文
○英語による自己紹介文
○音楽実技
○体育実技
○論文(合格答案を多く持つ)
一次の合否に関わらず、いずれ必要になるものなので、余裕がある間にある程度仕上げていた方が良いと思います。

2.模擬授業
試験官3人  構想 3分  模擬授業 8分間
授業後の質問はなし
指導案、教具にあまり時間をかけすぎず、授業の流れや教師の目線、児童への言葉かけ、指示の仕方(明確さ)、教壇から動くタイミング、児童への配慮、発問の後の間の取り方など、実際の現場で授業をしているつもりで行った方が良いのでないかと思います。
また、授業は7分間で完結するよう時間を計りながら何度も練習することをおすすめします。本番では8分間で行うよう指示がありましたが、私は7分で仕上げていた授業をあえてゆっくり進めていきました。8分で完結させる授業を構成していると、本番で時間が短くなった場合、焦りが出てくる可能性があります。何分の授業を指示されても焦らないで自分をアピールするためにも、時間の配分や見せ場を意図的に取り入れることが重要だと感じました。

3.面接
試験官3人、面接時間15分程度
面接の雰囲気は支持的で、思っていたよりも緊張せずに受け答えをすることができました。面接ではハキハキと話すことも重要ですが、どのような質問でも、必ず間を取りその場で考えながら話しているように工夫しました。試験官は同じ質問を何十回もしています。しかも、私たち受験生よりも教職経験も豊かです。その試験官に対して、自分を採用したいと少しでも思われるように、取り繕った言葉ばかりではなく、自分が本当に沖縄県の教員として子どもたちのために何ができるか、現場で何を見てどのようなことを経験してきたか、自分はどんな教師になりたいのか、そういったことをやっとつかんだ二次試験という場だからこそ、自分の言葉で伝えることが悔いの残らない面接になると思います。

4.小論文
メセナで10月当初から受講していました。仕事の関係ですべての課題は書けませんでしたが、過去問や書いておいた方が良いものを自分なりに精選して書いていました。4月までに、ある程度の合格答案を持っていれば、二次対策のときにとても役に立ちます。本番では1時間で考えている時間はないので、序論と結論だけはしっかりと頭に入れて試験に望んだ方が良いと思います。

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中学校・保健体育

中学校・保健体育(1)

自己アピール文

上高先生の添削指導を受けながら、願書と同じような内容を書きました。自分がどんな教師を目指し、何に重きを置いて学校教育に取り組むのかを考えながら書きました。自分が納得できるものにするために、何度も書き直しました。先輩教師にも見てもらい指導を仰ぎました。

適性検査(YG検査)

あまり深くは考えず、そのときに思ったまま答えました。対策も特にしていません。

小論文

「『ひとりひとりのよさや可能性』をひきだすための取り組みについて」と言うような内容でした。問題文が長く、はっきりとは覚えていないのですが、問題のはじめに、学級経営の重要性のような内容が書かれていて、最後の方に、社会の変化を踏まえて書きなさいと書かれていました。
問題の中で、何が重要で出題者が何を書くことを求めているのかを考えました。本番では、焦りから柱のひとつが、よさや可能性と結びつかないような内容になってしましました。慌てず冷静に、構想を組み立ててから書き始める大切さを痛感しました。また、時間配分も考えながら書けるようになれると良かったなと思いました。
三次試験の中で、小論文が一番不安でした。二次試験が終わってから、すぐに書き始めましたが、はじめは1つを書き上げるのに8時間以上はかかりました。本番までで時間内に書き上げたのは、3回ほどでした。三次試験対策の中で、石川先生に添削していただき、書き方や柱の立て方なども丁寧に指導していただきました。また、受験生の参考文や文科省や県の施策なども、たくさん読みました。過去の出題内容はすべて書き上げ、試験1週間前には1日に1つ以上は書き上げるようにしました。でも、二次試験が終わってからでは、遅いので準備不足だったと感じています。

個人面接

面接に関しては、試験官がとてもにこやかで答えやすかったです。面接は試験官の顔を見て、自分の思いや考えを伝えることを意識して答えました。また、はじめに「台風が近づいているので時間が限られています。簡潔に話してください。」と言われたので、分かりやすく簡潔に話すことを心がけました。
三次試験対策で、メセナで質問された内容がほとんどでした。1番最初の琉球政府最後の主席は、前日にメセナで答えた内容だったので、らくに答えることができました。メセナはすごいと改めて思いました。

模擬授業

「食生活と健康」 導入
3分間構想 7分間授業
模擬授業では、1番に生徒とのコミュニケーションを意識しました。本番では、めあてまで記入することができず、焦りましたが終わってしまったことなので、表情には出さずに堂々とすることを心がけました。模擬授業後の質問はありませんでした。
模擬授業では、どの単元が出題されても大丈夫なように、すべての単元の導入を考えました。三次試験対策で、生徒の興味を引きつけることを考えすぎて、肝心の内容を深く考えさせていないことを指摘され、学習指導要領を確認しながら授業の構想を練りました。自分の考えの浅はかさを改めて指摘していただき、ありがとうございました。

最後に・・・

私は、2年間メセナの講座を受けました。1年目は4月からの受講で、勉強の仕方も分からず、とにかくメセナの教材を解いていきました。しかし、やった分だけ力がついていることを実感できました。また、メセナの先生方の授業を受け、自分の教師としての意識の低さや甘さを痛感し、気を引きしめて勉学に励むことができました。私は実技試験が苦手なので、4月から実技試験の練習をしながら、筆記試験の学習も平行して取り組みました。自分に足りないことは何かを考え、それを克服するために必要なことを実践しました。「自分を信じること」「絶対に合格するという気持ち」が大切だと思います。お世話になったメセナ予備校の先生方、事務の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
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中学校・保健体育(2)
メセナには3年通いました。1年目は臨任(担任、顧問)、2年目は非常勤、3年目の4月から仕事をせず勉強だけに集中しました。1年目、2年目は明らかに勉強不足で自分に甘く、結果は散々でした。3年目にどうしても合格したいと思い、一念発起し自分に厳しく勉強しました。その中で私自身の勉強法を紹介します。
勉強する順番(優先順位、勉強量)は、専門、次に教職教養、その次に一般教養でした。専門(保健体育)は得点が2倍になるので特に多くの時間勉強しました。
教職教養では、教育法規、学習指導要領を重点的に、毎日少しの時間でもいいので目を通すようにしました。一般教養はやるにこしたことはないですが、時間がなければ配点の高い専門に時間を割くべきだと思います。

一般・教職教養について

3年目の10月~3月までは非常勤をしていたので計画的に毎日時間をかけて勉強をすることは難しかったですが、以下の2点は必ず実行しました(仕事をしている方でも可能だと思います)。
①毎週欠かさず授業を受けました。その日の授業で大切な部分は休み時間を利用して覚えるよう心がけました。(周りの受講生のやる気に満ちた雰囲気の中でやるといい!)
②月例テストは毎月必ず受けました。入塾して2年間は「勉強していないから受けても意味がない」と思いほとんど受験しませんでしたが、(1)今の自分の実力を知ること、(2)翌月のテストの目標を立てるため、にはとても大切だと思いました。成績表を受け取るドキドキ感は大人になってからはなかったのでそれも楽しみにしていました。勉強していないとやはり点数や席次は悪かったです。ショックも受けますが、それは当たり前の結果として受け止め、次のステップのために活用しました。例えば次のテストまでの1ヶ月は教育法規だけを勉強する、とか教育心理を勉強するといったふうに目標を立てて勉強すると、翌月のテストでその部分だけは解けるので勉強に対するモチベーションは上がります。

専門について

前半(10月~1月)は指導要領の重要語句を蛍光ペンでマーカーし、中学校と高校の文章の違いを見つけ書き込むなど、指導要領を自分のテキストにできるように作成することを中心にやりました。
後半(2月~7月)からは対策プリントに入るので、自分の得点や順位を知るために欠かさず受験していました。また、毎週自分がミスした箇所は指導要領にチェックをしていました。
25年度4月からは、専門の勉強はひたすら1日1回分、対策プリントを解くようにしました。そしてミスした箇所は指導要領にチェックして何度ミスしたか自分で分かるようにしました。前年度の対策プリントも合わせると全部で36回分あったので、1日1回分は最低でも解くようにし、試験までに3サイクル解きました。
専門(保健体育)は指導要領を自分が分かりやすい、使いやすいテキストにすることと、問題を多く解くことが大切だと思います。これだけを完璧に勉強すると安定して85/90以上の得点はとれると思います。

私は入塾して3年目で合格しましたが、最初の2年は学校の行事や部活などでほとんど受講する時間がなく、毎月テキストを受け取りにいくだけで精一杯でした。
私が勉強したのは最後の1年です。入塾してからの2年間の積み重ねがあったわけではなく、ラスト1年で挽回しました。とことん勉強すれば1年でも十分に得点をとることができますし、十分合格できる可能性はあります。

2次対策
実技はどちらかというと得意ではなかったので、1年間のスパンで練習をしました。試験種目を練習できない時は走りこみや筋トレ、ストレッチだけでもいいので、とにかく体を動かすことは欠かさず行いました。

3次対策
・自己アピール文
願書に記入した「本県の教師として取り組みたいこと」を軸に、自分を精一杯アピールできるよう書きました。しかし、内容のわりには文章が長く、最初の添削の段階で記入した分の3分の2に減らすようアドバイスをもらいました。字も小さく見づらかったため大きくはっきりと書くこと、文章は短く内容は簡潔に書くことを念頭に、上高先生には4回、添削してもらいました。清書は集中して丁寧に書くことを心がけました。

・論文
10月~12月までは塾で論文の授業を受けていましたが、3次試験対策よりも1次試験を突破しなくては意味がないと思い、1月からはお休みしました。1次試験の勉強で精一杯という方は焦らず、1次を合格してからでも遅くはないと思います。ただ論文を書く練習をしていないだけに、3次試験までの期間はかなりきついです。試験までに6題(すべて1回は書き直しをしました)書きましたが時間内(1時間)に書けた論文はなく、かろうじて試験当日だけどうにか時間内で書き終えることができました。論文を書くことにはパターンや書き方があるので、最低でもこれらはクリアしなければなりません。きつくても1日1題は書いた方がいいと思います。
【試験内容】問題が長くほとんど読み解けなく、時間も限られていたため、問題中の「生徒の可能性を最大限に発揮させるための学級経営」という文をキーポイントとして書くことにしました。教科に関することが書けなかったので、これまで自分がやってきた学級経営を思い出し、そこから2つの柱を立て書きました。練習である程度自分の引き出しを持ち、そこからどのような題に対しても応用、対応できるようにすると本番は少し楽になると思います。

・面接
面接の練習が一番大変でした。苦手な方ではないと思っていましたが、いざやってみると思いのほかボロがでてきました。メセナでは3次試験対策テキストに予想される質問がかなりの数あったので、それらに目を通して自分で答えたい柱を2~3つ箇条書きにしました。文章にして覚えると、どうしても自分の考えを述べるというより覚えた文章を答えているという印象を与えてしまうので、マイナスイメージになります。面接の際は、自分の教育に関する考えをしっかりと持っていることでどのような質問にも対応できると思いました。

・模擬授業
3次試験対象の塾の仲間と一緒に練習したり、自習室を借りて自分で練習したりと、毎日1単元は模擬授業の練習をするよう心がけました。その際私が工夫したことは、ボイスレコーダーに録音して、練習後自分の声の大きさや滑舌、間などを振り返り、次の練習への改善点を見つけることでした。練習中は気づかないことも、再度聞くことによって反省点がみえてきます。
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高等学校・公民

高等学校・公民(1)

1.私が合格したことで分かったこと。

(1)受験する校種・教科で臨時教員の経験がなくても合格できる。
(2)寄宿舎指導員の本務でも合格できる。
(3)組合員でも合格できる。
(4)コネやツテもなく、親族等に校長・教頭などいなくても合格できる。
⇒結局は、点数を取れば合格できる。

2.before ・ after

〔一次試験 得点平均(小数第一位で四捨五入)〕
科 目    メセナ受講前   メセナ受講後  差
一般教養      20                         23              +3
教職教養        44                        49              +5
専門(公民科)   147                164            +17
合  計             211                     236            +25
⇒一次試験を合格した年の合計点数は、245、253、230なので、
メセナを受講してから一次合格をかけて毎年勝負できるようになった。

3.願書について

・「本県の教師として積極的に取り組んでみたいこと」は、7行×19字と、文字を大きく書いた。
・毎年、同じことを書いていた。
・願書の提出は、二次試験で面接や模擬授業の順番が一番目にならないように、受付期間の中日より後に出した。

4.これまでの一次試験の学習を振り返って

〔科目別〕
【一般教養】
・分野別にまとめプリントを作成。
・新聞記事の切り抜きをファイリング。
【教職教養】
・メセナのテキストを1ページ3~5分で覚えて解く学習をした。
・上記の学習を終えたページは、目隠しシート学習にしていった。
・まとめプリントを作成した分野もある。
・新聞記事の切り抜きをファイリング。
【専門教科】
・配布されたプリントは、種類ごとに分けてファイリングした。また、テキストやノートのページを写真で撮ったようなイメージで覚えた(「これは○○の分野のこのページの上の方にあったな。」みたいな感じ)
・新聞記事の切り抜きをファイリング。
・NHK等、公民科の授業で使えそうなTV番組を録画。
<倫理・現社>
・上高先生が話したことや配布された新聞記事プリントに載っていたこと、テストや問題で出てきた新しい知識や語句などは、メセナのテキストに書き加えていった。
<政経・現社>
・自作ノートを作成し、伊禮先生が話したことや配布されたプリント、新聞に載っていたこと、テストや問題で出てきた新しい知識や語句などを書き加えていった。
<指導要領>
・テキストをコピーし、ラミネートした目隠しシートを作って、いつでもどこでも隙間時間に学習できるようにした。(赤信号や渋滞中の車内、TVのCM中、風呂で湯船に浸かる時、就寝時など)
〔総括〕
・メセナのテキストや問題、授業やテストを中心に対策。過去問を解いたり『教員養成セミナー』の通信全国テストを受けたりした。
・まとめの自作プリントやノート作成に時間をかけるのは、1月までで、その後は付け足す程度。
・問題やテストの解答に線を引くことをやめ、引くくらいならテキストやノート、まとめプリントに書いていった。(「このテキスト(ノート、プリント)に記録されていなかったらどこにもない。だから書き足そう。」という状態)
・授業ノートは1冊にした。上記の線を引くのをやめたのと一緒で、どのノートに書いたか(どこに線引いたか)、いちいち探す手間を省くため。
・この4年間は、家事や育児、補充教員などの仕事があったので、平日の試験勉強時間は、朝4~7時、子どもが寝てから1時間(勉強は仕事の前がよかった。朝、眠くても疲れてても仕事はできるが、仕事後の勉強ははかどらなかったから。)。土曜日は家事、妻と子どもの習い事があるため、メセナの授業のみ。日曜日はなし(妻の自由時間つくるため、子どもと公園のはしご〔公園難民〕)。
・授業を予習して受けることと、学習したものを忘れないようにすることを大事にした。過去のテキストを新しいテキストと見比べて授業を受けていた。また、新しいことを覚えようとしすぎたり、問題を数多く解きすぎたりして、先に学んだものを忘れた頃に復習することが時間のロスになっていたことを反省し、一日の学習を「覚えているのは見て復習」→「それ以外は書いて(解いて)復習」→「新しい学習」というように順序立てて学習を進めた。

5.これまでの二次試験の学習を振り返って

〔二次試験の結果〕
年度(実施) 模擬授業 個人面接 小論文 パソコン 合計得点 順位
20(19)           94      83         71        20       268      9
23(22)           85      71         56                212    6
25(24)           68      60         67                195    3
⇒毎回、自分の手ごたえと点数がかみ合わない。科目で比べても、ほぼかみ合わない(模擬授業は25年度、個人面接では23年度、小論文では20年度が自分の手ごたえとしてはあった)。
【自己アピール文】
・読みやすいように、横28字にして文字を大きくして、詰めすぎないように書いた。段落は、序論と本論3つ、本論のまとめ、結論の計6つにした。
・面接官経験者より⇒自己アピール文は、面接官3名とも願書と一緒に目を通しているとのこと。また、面接の班長が点数化しているとのこと。
〔一日目(午前)〕
:○各教室で提出物回収 ○各教室に二日目、三日目の日程が掲示
【適性検査】
・YG検査⇒放送を聴きながら進める。
【論文】
・メセナの論文講座でAかBをもらうまで書き直した。
・AやBをもらった論文の本論の題材が34あった。試験でどんな課題が出ても、これらの中のものを適応させて書こうと考えていたので、題材を「授業・学習」「学級経営」などとカテゴリー分けをしてまとめた。
・Bのシャーペンを使って書いたが、主張や結論など、アピールしたい文章や語句は、B2の鉛筆を使って太字にして目立つようにした。
・聞いた話なので、本当かどうかは分からないが、採点は誤字脱字チェックから入るそうで(1つ-2点)、いらない減点をされないように気をつけた。
・段落は序論、本論、結論以外にも適当と思われる場所に置いた。(25年度のみ)
〔二日目(午前)〕
【個人面接】
・面接ノートを作り、「教師観」「学習指導」などと16項目に分類してまとめた。
・面接ノートは、渋滞や赤信号の時、寝る前にベッドでみるためA4サイズにした。
・質問に答えるのが面接だが、それでは自分がアピールしたい考えや気持ちがあっても、それに関わる質問がされないと、言うチャンスがなくなる。そこで、自分が言いたい教育観や意志、経験などを複数の質問で使えるように準備した。また、一つの質問に複数の答え方ができるように準備した。質問に対応ではなく、ネタを質問に適応させた感じ。
〔三日目(午前)〕
【模擬授業】
・一次試験の専門の勉強では、倫理はメセナのテキストにまとめ、政経はノート作りをしていたので、模擬授業ではそれらをもとにした。新聞記事のストックを見直し、授業ネタとして使えそうなものを探した。
・NHK等の録画していた番組で関連しそうなものを見直した。
・NHKの「ラジオ講座」「週間こどもニュース」なども参考にした。
〔総括〕
・日々の教育実践や一次試験の学習がそのまま生きた。
・一度、根を詰めて論文をたくさん書いておいたことがよかった。
・一度、面接ノートを完成させたことがよかった。
・NHKの「テストの花道」「特盛!テストの花道」が役に立った。

6.最後に

現場の先生と話した時、「採用されたら、教材研究だけってできないから、採用試験で十分勉強しておいた方がいいよ。」「採用試験の時より知識量落ちている。」というのを聞いて、メセナでの授業は長期研修のつもりで受けた。また、「現場では約3時間で1コマの授業案作るペースだから、模擬授業課題の範囲分の授業案は、2週間でできてもおかしくない分量。」とのこと。
公民合格者は、毎年メセナの受講生が過半数以上を占めている。独占の年もある。周りの頑張りが見え、すごさが見え、自分の課題が見え、自分の態度や意識を新しく変えていく必要に気づかされる。これらは共に学べば当たり前に感じることなので、どこの塾でも一緒と思われるが、メセナにはもう一つ、自分を高めようと思わせるものがある。メセナ講師陣(事務職員の方々も)の「本気」である。テキストやテストの中身にしろ、受講生に対する心配りにしろ、「本気」で関わっている。子どもと一緒で、人はそういう「本気」に応えたくなり、教師を目指す者として、メセナ講師陣をモデルヒーローにしながら、自分を高める方法を考え、活動しようとするようになる。
今回の私の合格は、先に素晴らしい受講生たちが合格していった後のことで、いわゆる“売れ残り合格”だと思う。彼らがいる年に合格していたら喜びも自信も出ただろうが、今さらない。今年、去年と試験勉強をしていない。ただ、自分なりに公民科の教師として、どうありたいか考えてやってきたつもりであり、メセナに入って講師や職員、受講生のおかげで意識や点数が高まったのは事実である。
例えば、特別支援教員免許状の取得や地歴科教員免許の取得に取り組んでいる。特別支援教育を学ぶことは、人を学ぶことであると感じたし、生徒の保護者が障害者ということもある。また、地歴科教員免許取得を目指したのは、学生時代から地歴科を避けてきたので、このまま公民科の教師になって生徒の前に立ちたくはないと考えたことと、地歴科の知識が公民科にも必要だと、メセナの授業で思わされたからである。(昨年度は、地歴科教員免許取得のためにメセナでは地歴科を受講していた。だから今回の合格は目指していなかった。特別支援教育の深さを頭と心で理解したかったことと、公民の教師になる前にやっておきたいことがあったため、寄宿舎指導員をあと7年続けた後の合格を考えていた。また、現場の先生と話した時の、「採用試験の時より知識量落ちている。」ということから、“じゃぁ、落ちたレベルで受かれたら現場で通用するってことか?”と考え、一昨年の4月から公民の勉強らしい勉強はしていなかった。一次も二次も合格できたのは、これまで勉強してきた貯金があったからだと思う。)
また、家族旅行に行きつつ、公民科と関わりのある所も訪れるようにしています。(東京→国会議事堂、皇居。大阪→適塾。京都→東本願寺、金閣寺、銀閣寺、哲学の道。滋賀→石山寺。高知→高知市立自由民権記念館、中江兆民生誕地、植木枝盛邸跡、板垣退助生誕地・邸跡、御厨人窟(みくろど)。和歌山→金剛峰寺、奥之院、大門、天神崎、南方熊楠顕彰館。)
そして、公民科の教科書や用語集に取り上げられている思想家等の著作物を読んでいます。(読みかけのものを含めて『代表的日本人』『荒れ野の40年』『学問のすすめ』『三教指帰』『秘蔵宝鑰』『職業としての政治』『共産党宣言』『永遠平和のために』『キリスト者の自由』『エミール(上)』『ソクラテスの弁明・クリトーン・パイドーン』『人間について』『日本の思想』『武士道』『タテ社会の人間関係』『方法序説』『沖縄ノート』『沈黙の春』『センス・オブ・ワンダー』『哲学の改造』『論語』『私の個人主義』『現代日本の開化』『こゝろ』『行人』〈夏目漱石は、メセナの倫理のテキストにある著作物を全部読んだ〉『舞姫』『阿部一族』『友情』『和解』)(できれば公民の教師になる前に各思想家の著作物一冊は読むことを終えたかった)
以上は単なる努力ネタですが、努力ネタ(ドラマ)があった人が合格すると思うので、ネタ作りをして頑張ってみてください。
合格したので、メセナの先生方にお礼を言って去りたいところですが、授業をするだけの力がまだないので、今年度も公民科を受講しています。あと一年、よろしくお願いします。
また、教員採用試験(特に公民)を受験する人は、ぜひメセナの受講を考えてください。この体験記はメセナの受講生以外も閲覧できるので、あえて詳しく書かなかった対策もあります。私は(一応)合格したので、自分でよければ教室では隠さず何でも話し、見せます。
先に合格していったメセナのメンバーの背中を追いつつ、メセナの受講生の合格を待っています。
私自身、まずは早く、伊禮先生・上高先生の力の半分以上になれるようにし、目の前の生徒の存在を大切にして、善き発達の力添えができるよう励み、葬式には教え子が駆けつけてくれるような教員を目指します。
時間的にも金銭的にも迷惑をかけているのに私を支えてくれた家族と、転職を理解してくれた寄宿舎の職員に感謝です。
そして、私の最終学歴は大卒ではなく、間違いなく「メセナ予備校卒」です。
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高等学校・公民(2)
一次試験対策について  
【一般教養】
使用したのはメセナの教材がほとんどでした。特に毎回のチェックテストや月例テストは、正解・不正解に関わらず分野別にノートにまとめ似たような問題は取りこぼさないよう意識しました。例えば、化学の問題では元素記号の周期表は覚えていれば解けるものが多かった気がします。私自身が自然科学分野に苦手意識があったためより力を入れて取り組みました。私が臨任で学校現場にいた時は、先輩の先生方が作成した定期テスト等を解いたことも力になりました。
文系分野は、日ごろから言語に興味をもちながら接することで自身の言葉遣いの間違いや意味の間違いに気づき、その延長として論文の対策にも役立ちました。国語・英語に興味関心を持ち、アンテナを張ることが一番ではないかと思います。
沖縄分野は、知っているかいないかの問題が多いので、身近な風習や歴史、文化に知的好奇心を常に持つように意識していました。
まとめると、「好きこそものの上手なれ」だと思います。試験のために勉強するのではなく、いろいろなことに興味をもつことでいろいろなことに熱心に、夢中になれるものだと思います。

【教職教養】
メセナの教材を使用しました。教職教養は、簡単に言うと“暗記モノ”になると思いますが、法規・原理・心理・要領・施策などを別々に覚えるのでは時間がいくらあっても足りないほどです。それぞれはどこかで関連しあっているので、少しずつ繋げながら体系的に理解していきました。学習指導要領は小中高特支をそれぞれ購入し、関連する事項などを直接書き込んでいきました。ことあるごとに法規の条文や施策を思い出し、インプットとアウトプットを繰り返しました。

【専門】
倫理・政経ともにテキストに直接書き込んでいきました。私の性格上、別のノート等にまとめると混乱してしまうため、学んだことはテキストを見ればわかるようにしました。上高先生の記述テストや伊禮先生のチェックテストは必ずその日のうちに復習をしました。また、授業の復習も週の早いうちに行い、その他の時間はセンター試験の過去問を解く時間に充てました。倫理・政経・現社のそれぞれを時間のある限り何度も繰り返し解きました。不正解の選択肢についても、生徒に解説するつもりで、なぜ不正解なのかを徹底的に調べました。そうすると、自分の間違えやすい問題が浮き彫りになってくるので、仕上げの時期には、そのような問題に焦点を絞って解きました。
要領は、いつでも読めるように常に携帯していました。特に朝の渋滞時は良い勉強時間になりました。単に読むのだけでなく、車内で音読をしました。
メセナダイレクトをはじめ、上高先生の新聞記事の切り抜きや伊禮先生の資料は情報の宝庫です。私たち受講生のことを考えて提供していただき本当に感謝しています。私自身、うろ覚えで迷った問題に直面したとき、新聞記事の内容や資料が選択肢を選ぶ判断材料になったことも多々ありました。したがって、授業の復習と資料の一読は必ずやるべきです。また、公民を受講しているからには、一般教養の社会の分野は満点を目指して取り組みました。これは当たり前のことですが、思わぬところで凡ミスをしてしまうので国会議員の人数などの“数字”は整理しておくといいと思います。

二次試験対策について  
【自己アピール文】
どの程度考慮されているかはわかりませんが、願書の「本県の教員として積極的にとりくみたいこと」と矛盾のないように書きました。現在の学校教育に対する問題意識をみたいのではないかと個人的には考えているので、学校を取り巻く問題について自分なりに掘り下げて深く考えたことを論理的にまとめると良いと思います。
一次試験が終わってから取り組むと焦ってしまう恐れがあったため、願書の作成と平行して取り組みました。先輩の先生にも「まだ早いんじゃない」と言われながら何度も添削をしてもらいました。そのおかげで、一次通過後は落ち着いて取り組むことができました。

【YG検査】
思ったとおりにマークしてください。

【小論文】
論文は自分の“型”を持つことが重要だと考えたため、講座開講と同時に受講しました。何度も書いて自分の型を時間内に書き上げることを意識して取り組みました。時にはその型に当てはめようとするあまりに支離滅裂になることもありましたが、繰り返し書くことで論理的に矛盾や飛躍がなく書けるようになりました。毎週の課題は必ずその日のうちに提出し、徐々に時間短縮を心がけました。論文の課題は多岐に渡りますが、私の場合、その都度新しい内容を書くのではなく自分の型を課題に対応させると時間の短縮になりました。毎週の提出で同じような内容では良くないと考えがちですが、試験は1回です。得意技を披露したほうが良いのではないでしょうか。
論文の練習は、自己アピール文にも面接にも役に立ちました。

【面接】
20分程度。以下は質問事項です。(順不同、全部ではないかもしれません。)
・陰口のためにいやな思いをしている生徒がいます。そこで、学年集会を開き生徒の前でこのことについてどうはなしますか。2分以内で答えてください。
・自己PR
・志望動機
・へき地教育についてどう考えるか。
・部活動についてどう考えるか。
・これまで受け持った印象的な生徒は。
・↑に関連する質問(なぜそうなったかなど)
   Ex)不登校の生徒が印象的→どう対応したか→その結果は?→なぜその結果になったと考えるか
・県知事と副知事の名前をフルネームで。
・教育関連のニュースで気になったものは何か。
・学校教育法30条にある「学力」とは。
・生徒の可能性についてどう考えるか。
・ボランティアの経験の有無とそこから得られたものは。
・職員間の意見の対立にどう対応するか。
メセナの面接のテキストに多くの質問事項が載っているので各質問事項に箇条書きで自分の答えを書いていきました。答えを変えるにしても消しゴムで消すのではなく、見え消しで後からみても自分の考えていたことがわかるようにしました。メセナの模擬面接で私のクセを指摘してもらいとても感謝しています。
場面想定の質問や抽象的な質問については、今までの臨任の経験がとても大きいと感じました。模擬面接でも本番でも実際に担当した生徒が目の前に浮かび、面接官が見えなくなるほどでした。面接という緊張の中で、うわべの答えは見抜かれてしまうと感じました。これまでやってきたことしか出せないと痛感したので、日ごろから真摯に生徒、保護者、同僚に向き合っていかなければと思います。

【模擬授業】
課題
熱帯林伐採に関して、経済活動を優先する立場と環境の保全を優先する立場の対立をとりあげ、合意形成に向けての取り組み、世代間の利益の調和を考えさせる授業を行いなさい。
模擬授業は、25年度からの新学習指導要領の内容も考えられるという伊禮先生からのアドバイスもあり、現行と新のどちらにも対応できるよう授業案を作成しました。今回は、台風の影響で模擬授業が2週延期になったため授業作りにさらに時間がかけられる反面、他の受験生もよりよい授業を作り上げてくるというプレッシャーがありました。そのような状況でも全力でサポートしてくださったメセナの先生方に本当に感謝しています。
私の場合、試験会場が前任校であったため、比較的落ち着いて授業を行うことができました。気をつけたことは、課題に的確に応えることと授業を受ける側に今後の展開を期待させるということです。後者は、メセナの模擬授業対策のときに何度も指摘を受けたことでした。メセナの先生方の授業もとても参考になりました。大まかな授業の作成は、臨任のときに授業ノートを作成して授業を行っていたため、それをたたき台にしながら行いました。板書を丁寧に行うこと、笑顔で声を大きくはっきりとということを意識しながら本番に臨みました。
当日は、控え室には荷物持ち込み可ですが、試験会場には教科書を筆記用具のみ持ち込み可でした。構想4分、授業8分で途中であっても時間がくると終了の合図があります。構想の時間は4分ありますが、何にも増して授業の準備が重要だと感じました。4分では、課題の確認と大まかな板書計画の確認程度しかできませんでした。どれだけ目の前に生徒を思い浮かべられるかが大事だと思います。私は、実際に生徒の名前を呼びながら授業を展開していくといつもの調子になることができました。授業終了後はそのまま退室するよう指示があります。私は、そこで黒板を消さずに退室してしまいました。おそらくそこは合否に関係しないとは思いますが、消してから出るほうが印象は良いと思いました。これまでは、授業終了後にいくつか質問が行われていましたが、今年は授業終了後すぐに退室の指示がありました。

おわりに  
私は、初めての二次試験への挑戦で合格することができました。初挑戦からの緊張でところどころ記憶があいまいになっているかもしれませんが、少しでも参考になれれば幸いです。私の合格は、周囲の理解と協力のおかげです。メセナの先生方をはじめ、家族・同僚などさまざまな人に支えられたおかげで私は試験勉強に専念することができました。本当に感謝しています。一次試験を通過することもできない状況が何年も続き、他の科目や職種も受験しました。しかし、公民以外の採用試験はどこか力が入りませんでした。また、私の性格上、「臨任を断って勉強だけ」ということをしてしまうと余計に集中できないということに気づき、臨任をしながら時間を作って勉強するという道を選びました。それをとおして、試験勉強で学んだことを実務として経験することができたと感じています。仕事を通じ、職務は全て法律に則りながら進んでいくものであることに気づき、面接や論文の“ネタ”になることもたくさん経験することができました。
私の臨任スタートは、中学校の数学を担当しました。そのなかで、教材研究・生徒指導・TTなど多くのことを学びました。違う校種の経験は臨任の時にしかできないので、時間が許されるなら免許外の校種で働くことをおすすめします。実際に面接試験の時や模擬授業の時は、そのときの生徒をイメージしてすすめました。
私は、メセナの受講生の中でいつも下位でした。順位が上がらないことに気持ちが折れそうになったこともありました。しかし、メセナの先生方を信じて、授業やテストなどに徹底的に向き合いました。また、メセナでは精神的にも成長させてもらいました。教養科目・専門科目・二次対策で多くの先生方からアドバイスをいただき、私自身の教師としての姿勢を考えさせられました。メセナに通う前と後では、教師としての心構えや一社会人としての仕事に対する考え方が大きく変化したことを実感しています。
同じ教員を目指す人に、私が今までしてもらったように、いろいろなサポートができればと考えています。私からのアドバイスを2つ挙げます。
(1)(特に二次試験に関して)一人でも多くの人に見てもらうことです。忙しいメセナの先生方や日ごろ同僚として働いている先輩方に授業や論文を見てもらうのは躊躇してしまう気持ちもあるとは思いますが、必ず良いアイデアを提供してくれると思います。
(2)なぜこの校種のこの教科なのかを日々考えることです。
合格はしましたが、伊禮先生や上高先生はもちろん他の受験生と比較しても、私はまだまだ何もわかっていないと感じています。これからも初心を忘れずさまざまなことに興味を持ち、経験し、自分を高め、生徒や保護者から信頼される人間になりたいと思います。本当にありがとうございました。
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高等学校・地歴

適性検査:YG性格検査

テープにしたがって思った通りにチェックを入れるだけです。(おそらくそれが狙いだと思うが)本当に時間がないので、あまり考えずにこなしました。

論文試験:

名前等の記入時に課題を見て、試験開始までに構想をたてました。
練習の時点で時間が少ないのを意識してはいましたが、本番の緊張も相まって本当にぎりぎりでした。書き上げて、一回見直すので精一杯です。
字が汚いと自覚がある人は今のうちに直しておいたほうがいいです。私も自覚があったので練習の時から丁寧に書くことを意識していましたが、本場ではそんな余裕ありませんでした。特別意識しなくても、鉛筆で綺麗に、丁寧に書けるように練習しといたほうがいいです。

面接試験

控え室から受験番号の若い順に呼ばれて面接室に移動する。
面接官3人。
受験番号、校種、教科、氏名と生年月日を尋ねられてから着席しました。

生年月日を尋ねられていることを聞き逃していて、聞き直されてしまいました。ただ、それで緊張感が程よく失せた気がします。
7割程度中央の面接官から質問があり、残りは向かって右側の面接官からいじめや不登校等の生徒指導系の質問、向かって左側の面接官から「夢・にぬふぁ星プランⅢ」等の教育方針に関する質問がありました。多分17~18分くらいの試験時間だったと思います。
面接試験の対策としては、予想される質問に対して自分の考えを書きだして、自分の教育観を見つめなおしました。練習ではそれをメセナの先生に確認してもらい、補充・深化させる作業をして答えを用意しました。この作業のおかげで本番は自信を持って臨めました。

模擬授業:「唐代における社会制度について授業を行なって下さい。」

控え室から受験番号の若い順に試験教室に移動して行います。
教室には黒板の左側に東アジアの地図(地理で用いるような現代の地名(カタカナ表記)のもの)あり。
試験官3人。受験番号等の挨拶が終わると説明と諸注意がありました。その後、課題兼メモ用紙(持ち帰ることができます。去年はできませんでした)を渡されて内容の確認を行なって構想の時間がスタートとなりました。
構想5分と、授業時間8分の試験でした。
課題の用紙にも注意書きがありましたので記載しておきます。
*東アジアの地図(掛図)は準備していますので使用しても構いません。持参した持ち物もあれば使用可とします。
*模擬授業の時間は8分ですので、その中でできる範囲の内容を行なってください。
と、なっています。「持参した持ち物もあれば使用可とします」の内容に関して、板書内容を書いたノート等を指すのか、持参するよう指示された教科書等を指すのか確認していません。
「模擬授業終わり」の合図の後、例年のような質問は受けませんでした。加えて板書も確認しましたが消す必要はないとのことでした。

二次試験を受けて

教員採用試験は三回目の受験でした。一年目は一次を突破できず、二年目は二次が突破できませんでした。特に二年目の論文が目も当てられない具合だったので、今年初めて論文の講義を受けてみることにしました。論文の講義では論文を書く技術はもちろんですが、様々な課題を書いてみることで自らの教育観を改めて見直す機会になったと思います。これは面接試験に向けても非常にためになりました。

一次試験に関して

一次試験に関してはメセナの対策講座を受講したことがないので参考程度にですが簡単に私なりの対策を書いておきます。
私は教養・専門いずれでもたくさん問題を解くようにしました。教養では過去問やメセナで行われている月例テストを解いて、専門はセンター試験の問題を利用しました。そして問題を解いたら、解いた時間の2倍、3倍時間を使って復習をするようにしていました。答えの確認はもちろんですが、問題文中の単語や地図を一つ一つチェックしたり、他の選択肢がどうして間違いなのかを確認したりしました。一度外した問題はノートにピックアップしておいて次につなげるようにして得点へとつなげました。
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高等学校・国語

高等学校・国語(1)

1、受験時の状況

H18→大学卒業後、民間企業にて勤務。以後4年間は不受験。
H21→民間企業勤務。4月から独学で対策し初受験。一次試験不合格。
H22→中1サポーターとして勤務。4月から独学で対策。一次試験不合格。
H23→中1サポーターとして勤務。10月から独学で対策。一次試験不合格。
H24→中1サポーターとして勤務。10月からメセナ予備校入校(専門)。二次試験合格。

2、一般教養について

英語は捨てて、社会科学分野に重点を置いて学習しました。また自然科学分野については基礎的な内容のみ学習しました。一般教養は配点が少ないため、軽く見られがちですが、あまりにも点数が低いと他の受験者と差がついてしまうと考え、基礎的な部分はしっかり押えておくように意識しました。20点を目標にしていましたが、本番では「メセナ月例テスト」に出題されていた問題と類似している問題も出題されていたため、25点取ることができました。
【使用教材】
「メセナ月例テスト」

3、教職教養について

教育法規の学習に重点を置き学習しました。出題されそうな単語や文にマーカーを引いて何回も暗記しました。また、学習指導要領は解説まで暗記するようにしました。教育心理や教育史などの分野はこれまでの確認程度。勉強の殆どは「メセナ月例テスト」を使用し、教職教養ランナーは自分で重要だと思う部分(法規中心)に絞って勉強しました。本番では聞いたこともない法律からも出題されていましたが、他の受験者もきっとわからないだろうとポジティブに考え、わからない問題には時間をかけないようにしました。
【使用教材】
「メセナ月例テスト」
『教職教養ランナー』一ツ橋書店

4、専門について

最初にやったのが、過去の得点の自己分析です。私は古文文法や国語常識といった、時間がかかる分野を敬遠していたのですが、自己分析をすることで、古文文法や国語常識の大切さに気付きました。
古文・漢文については、基礎がまったくできていなかったので、メセナからの教材以外にもセンター試験入門レベルの教材を購入して基礎を徹底的に勉強しました。難関大学受験用の教材などには一切手を出していません。基礎が固まっていない方は自分に合った教材を探し、基礎から勉強することが大事だと思います。
国語常識については国語便覧を使用して熟語やことわざ、作者と作品(小説・詩・俳句・短歌)、などを繰り返し勉強しました。また、日常生活や普段の勉強の中で、漢字を書くたびに筆順の確認を行いました。
指導要領は全問正解して当然の分野だと考え、毎日15分程度の短い時間で繰り返し暗記しました。
現代文については、日頃から文章を読むことが対策につながると思います。比較的余裕のある10月~12月に評論文を中心に様々な作品を読みました。
【使用教材】
『高等学校国語 学習指導要領』
『センター試験のツボ(古文・漢文)』桐原書店
『教員採用試験ステップアップ問題集(国語)』東京アカデミー
『新国語便覧』第一学習社
『ゴロで覚える古文単語 ゴロ565』星雲社
メセナからの教材、資料
【参考サイト】
漢字の正しい書き順(筆順)〔モバイル版〕http://kakijun.main.jp/m/index_im.shtml

5、小論文について

合格発表後、いくつかのテーマで論文を書き、メセナの二次試験対策講座から本格的に対策を始めました。私は、出題者はどんな視点で書いてほしいと思ってこのテーマを設定しているのかという点に注意し、文章がテーマからズレないように気を付けました。
合格発表から二次試験までの短い期間に論文対策を行ったため、腱鞘炎にもなりました。一次試験合格発表から二次試験までは時間は想像以上に短く感じました。論文は早い時期(遅くても4月頃)から対策することを強くお奨めします。本番ではメセナの予想問題と殆ど同じテーマだったので時間内に書き終わることができました(最後の行まで埋めました)。

6、面接について

メセナからの予想質問集を何度も練習しました。
本番では最初の質問が「沖縄県の市町村数は?」という質問でした。私は正確な市町村数を把握していなかったので、正直に「正確な数は把握しておりません。申し訳ございません。」と答えたのですが、「大体で良いですよ。」と突っ込まれました。(大体40だと思いますと答えました)。わからなくてもどう対応するのかが見られているように感じました。また、面接官は三名だったのですが、真ん中の面接官は終始厳しい表情で、私の答えに対して小さい声で「まあまあだな」など、こちらが動揺するようなリアクションをとっていました。メセナでの練習では大きな声を出せていたのですが、本番では場の空気に飲まれ、笑顔が少なく声も小さくなってしまいました。入室時の挨拶で思い切って大きな声を出したほうが、緊張がほぐれると思います。

予想質問での練習はもちろんですが、自分が教師を目指す理由、どんな教師になりたいか、教育課題にどう取り組むかなど、日頃から教育に関する自分の考えを深めていくことが最大の対策になると思います。

7、模擬授業

課題は「評論文(4~6時間扱い)」でした。私は臨任や非常勤講師の経験がない上、教育実習も国語以外の教科で行っていたため、国語科の授業をするのは今回が初めてでした。「4~6時間扱い」という指定があったため、指導書でも4~6時間扱いになっている作品でなければいけないのか戸惑いましたが、最終的には指導書では3時間扱いの作品を4時間に設定して指導案を作成しました。また、全時間分のトークスクリプト(台本)も生徒とのやり取りを想像しながら作成しました。メセナでの模擬授業以外にも、教室を借りて全時間の導入・展開・まとめを何度も練習しました。私はきれいな字を書くことができなかったため、丁寧で大きな字を書くよう心掛けました。

前日の面接での失敗(声の大きさ、笑顔)を反省し、本番前に会場のトイレの鏡の前で笑顔を作りました(誰にも見られてはいないはずです…)。一人で笑顔を作ろうとしている自分が可笑しくて、リラックスすることができました。
本番では口頭で「三時間目の展開をしてください」と指示されました。笑顔・大きな声・抑揚・丁寧な字・視線を意識して授業を行いました。今の自分にできる精一杯の授業ができたと思います。模擬授業終了後の質問はありませんでした。

8、おわりに

二次試験が終了した後、真っ先に感じたことは「感謝の念」でした。
今回合格することができたのは、私が万全の状態で受験できるようにしてくれた家族や恋人、力を貸してくれた職場の方々、応援してくれた友人たちのおかげです。また、これまでに出会った人や経験が私の力になりました。もし不合格だったとしても、今回の受験で得たものはとても大きく、人間として成長することができたと思います。

メセナ予備校には一年間お世話になりました。国語科教師を目指す受験生と同じ教室で学習することは、これまで一人で勉強していた私にとって刺激になりました。また、上高先生や我部先生の講義を受ける中で、全く基礎ができていない自分に気づくことができました。二次試験対策でもメセナの先生方に色々とご指摘いただいたおかげで、本番は大きなミスをすることなく終えることができました。
上高先生、我部先生をはじめとするメセナの先生方、そして事務員の方々、本当にお世話になりました。

受験者の皆様へ。

教員採用試験は狭き門であり、高等学校においては採用人数も年々減少しています。不合格が続くとモチベーションを維持することが難しく、本当に合格することができるのか不安になることもあります(私はそうでした)。しかし、教師になりたいという気持ちを捨てないで下さい。教師になりたいという気持ちを強く持ち続けることが合格につながると私は考えています。
また、家庭を持っている方や仕事をしている方は、勉強時間を確保するだけでも苦労するかと思います。ただ、絶対に仕事や家庭を合格できない理由にしないで下さい。仕事での経験や家族は、受験者の芯となり、最大の支えになります。大げさかもしれませんが、自分が様々な人に支えられて生きていることを実感し、心の底から感謝することができるようになったとき、合格の道が開けるのかもしれません。

最後に、私が自分自身に言い聞かせ続けた言葉で締めくくりとさせていただきます。
「1%の可能性を100%信じて全力を尽くす」
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高等学校・国語(2)

1.一次試験対策について

私は二度受験しましたが、一度目は一次試験も通過できませんでした。その時は、勉強自体もあまりせず、一次は30番前後で落ちました。その時の自分の得点を分析し、専門は得意で教養(特に教職教養)が苦手だという結論を得たため、専門は独学で、教職教養は予備校での学習を選択しました。

専門の勉強
・現代文は何もしなかった。
・古文は薄い私大入試問題集から数題と、河合塾の文法ノートを一回通した。
・漢文は通算一か月ほどの時間をかけて、一冊の問題集(句形及び読解)を解いた。
・学習指導要領は、手書きで高校国語の部分を写し、出題されそうな部分だけをオレンジで書き、赤いシートを使って(オレンジの字が消えて見えるので)何度も読んで記憶。
(直前期二週間ほど)
・沖縄文学問題を含めた語句や文法などの知識問題は、新城俊昭さんの沖縄問題集や、高校用国語便覧を使って学習。
(通算一か月ほど)

教養の勉強
・教職教養は、メセナでの問題集を解き、月例テストを受け、最終的には演習問題を繰り返し繰り返し解いていった。(前年の10月終わりから一次試験まで取り組み、一番時間をかけた)得点は、チェックテストや月例や過去問を含め、6割台後半からなかなか伸びなかったが、4月以降から7割を超えるようになり、徐々に8割前後に伸びていった。
・一般教養は、国語と英語の部分で点を落とすことがほとんどなく、残りも適度に正解できていたが、得点分野にむらがあるので、もうひとつ得意を増やそうと決意。メセナで政経に力を入れる。(伊禮先生の政経はとても面白かった上に、問題傾向の予想も素晴らしかったと思います。)得点は、チェックテストや月例や過去問を含め5~6割前後だったが、試験直前に7割前後になった。

一次試験当日
一次試験の前日は緊張で眠れず、睡眠不足のままで当日を迎えたため、最初の試験官の説明のときには眠くて仕方ありませんでした。筆記試験が開始されたら目が覚めましたが、頭の回転は良くない状態だったと思います。教養は手ごたえがありましたが、専門は得意な読解が評論→小説→短歌→古文→漢文と、解けば解くほど難しく感じ、パニックに陥りました。途中で解くのをやめてしまおうかと思いましたが、なんとか最後まで解き、見直しをしたときにようやく冷静になり、自分の解答が正解だと確信したり、誤答を正解へ直すことが出来ました。しかし漢文の途中で試験時間が終了し、それ以降のものは見直せませんでした。
私は普段緊張しないタイプなのですが、当日このようなこともあって、前日から自分の状態を整えることを心がけるべきだったと思いました。(昨年は緊張しなかったので、何も考えていませんでした。)ただ、教養は出来たと感じましたし、専門も学習指導要領は出来ており、大体の読解の部分は見直せたので、一次通過は期待していました。結果的には上位で一次通過出来ていたのですが、今年はボーダーも例年より下がっており、受験者にとっては難易度の高い試験問題だったようです。おそらく例年ならあと15点はないと上位通過はできなかったのではと思います。

2.二次試験対策について

メセナの一週間あまりの直前講座がメインで、それまでは教育関係の本を読んだり、昨年の小論文課題や模擬授業内容を把握し、自己アピール文を下書きした程度でした。

メセナの直前講座利用回数(かっこ内は受講者が利用できる限度回数)
自己アピール文添削→一回(最大二回目まで)
個人面接練習→一回目のみ(最大二回目まで)
模擬授業練習→最初の試験日程までに一回目、台風で試験日程が延期されてから二回目
(最大二回目まで、だったが日程延期によりさらに追加練習が一回できることになったため、結果的に最大三回目まで)
小論文添削→提出できたのは二回(最大八回目まで)

メセナで二次対策の講座が始まってからはとても苦しかったです。個人面接練習前までに、メセナからもらえる質問集を読んでみたものの、最初は答えるどころか考えをまとめるのも苦労しました。小論文は執筆の基本技法はあるものの、課題を書くのに何時間も費やし、納得いかないために何度も書き直し、それでも提出できませんでした。模擬授業は、「国語総合の評論で4~6時間相当の単元を選んで、全時数分の授業を構成し、指導案を書く」ということが前もって知らされていましたが、初二次試験かつ教員経験にブランクのある私にとって、全時数の指導案を考えるだけでも多くの時間をかけました。何においても自分の不甲斐なさを痛感し、とても落ち込みました。
これらのことから、あまりにも一度に対策しなくてはならないことが多くて、手が回らないと判断したので、メセナでの練習は、仕上げるための努力を自分でしてから臨もうと決めて、以下のことをしました。

個人面接→県の教育施策をホームページからダウンロードし、把握した。
メセナでの質問集をもとに、自分なりの答えをメモにまとめ、家族や友人を面接官にして答える練習をした。
模擬授業→過去作った授業や先輩方の授業、その他参考になるやり方を思い出したり調べたりして流れや板書を作り上げ、指導案を作成しながら、家族を相手に毎晩授業し、改善を重ねた。なお、現役の高校国語の先生に「模擬授業は減点方式だから、変わったことをせずにオーソドックスで行くべき」とアドバイスをもらい、板書と教科書だけでできる授業にした。
小論文→面接対策でダウンロードした県の教育施策を踏まえた上で、メセナで指導された二本柱構成を参考に書いた。

時間をかけてこれらのことを行ったため、メセナでの練習回数は少なくなりました。惜しい気もしましたが、今自分がこなせる範囲でしかできないと思い切りました。練習時のメセナの先生方の評価は悪くなかったので、試験当日までには対策も精神状態も落ち着いていきました。

二次試験当日
(1)一日目 適性試験・小論文
適性は何も考えずに自分の性質について答えるだけでした。
小論文は、メセナで提出した二本の課題のうち、二本目にほとんど近いものだったので、とにかくそれを書きました。なお、これは私のやりたいことがうまくあてはめられるものだったため、自信を持って書けました。

(2)二日目 面接
メセナで一度は練習できたので、想定内の質問には落ち着いて、想定外の質問には一生懸命答えました。面接官は三人おり、とにかく一切の微笑みもこぼさない、厳しい表情で、たまに頷きがあることだけが救いでした。
答えている間の時間は長く感じましたが、とにかく答えよう答えようという姿勢で頑張りました。
失敗はなかったものの、あとから考えると求められる答えの6割程度しか答えきれていなかった気がしました。そのため、面接の点数が一番低いだろうと予想していました。

(3)模擬授業
3時間目の展開
構想3~5分(詳細を忘れてしまいました)
授業8分
入ってすぐに、メモを取っていいと言われ、以上のことを口頭で説明されました。緊張して忘れないよう、教材として作成したプリントの裏に書きました。
試験官は三人おり、二人は和やかな表情でした。中央の方が、口頭説明中に「緊張しているかもしれませんが」と仰って下さったので、思わず笑顔になりました。
3時間目の展開はメセナで練習していたので、落ち着いて出来ると思いました。ただ、構想に板書準備を含めてよいと言われなかったので質問したところ、「板書も授業が始まってから行ってください」と言われました。私は本時の目標の提示を導入で行う指導案を書いており、目標を展開中に口に出して生徒に意識させることを行いたかったので、内心焦りました。「授業が始まってから」とは、展開開始前に書いた板書は考慮しなくていいということなのかわからず、迷いました。結局、授業を開始する「どうぞ」という促しのあとすぐに、タイトル・筆者名・目標(授業時間を考慮して、目標内容は書かずに「目標」と書いただけ)をささっと板書しました。そのあとは、ただひたすら、教室を見渡し、笑顔を浮かべ、いつもの自分の授業を行いました。
そうしてあっという間に制限時間がきたことを告げられ、特に質問されることなく、「黒板を消してから退出して下さい」と言われました。最後は、笑顔を向けながら退出の挨拶が出来ました。

二次試験対策で一番良かったことは、面接も模擬授業も、周囲の協力を得て練習した上で、メセナで本番同様の練習が出来たことです。その結果、本番はだいぶ心構えが出来ていました。特に初二次試験の人は、たくさん不安があると思いますので、一度でも雰囲気を感じておけば絶対にプラスになると思います。
私は結果的に小論文の高得点が合格に繋がったようですが、これはもう単純に、課題の答えとして求められるものと、私の書いたものが一致しただけに過ぎないと思っています。課題や評価者が違えば結果も違っていたかもしれません。実際、メセナでの評価は普通でした。ただ、県の施策を把握したことは非常に良かったと思います。その方向に沿うような意見や案が自分の中にあったから、うまく噛み合って高得点を頂けたのだろうと考えています。
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高等学校・国語(3)

1.はじめに
私はメセナ予備校に2年間通わせていただきました。1年目は教養・専門・小論とフルで受講し、2年目は教養のみ受講しました。以下に、私の一次試験の勉強法と二次試験体験記を記したいと思います。採用試験合格を目指す皆さんの参考になれば、幸いです。

2.一次試験
基本的に一次試験は、“漢字ワーク→チェックテスト→月例→専門指導要領→4題(評論・小説・古文・漢文)→国語常識問題・・・”のように1日の流れ(というかノルマ)を決めて勉強しました。

一般教養
私は去年、一般教養の対策をほとんどせずに試験に臨んで落ちたため、今年は国語常識・現代社会・沖縄・情報 の4つに的を絞って勉強しました。
〈対策〉
◆国語常識…専門科目の勉強で対応しました。
◆現代社会…問題集「流れがわかる現代社会ノート」(山川出版)を試験までに3周しました。
※間違えた問題は「用語集 現代社会 政治経済」(清水書院)を使って調べ、試験直前にその部分を最終確認しました。
◆沖縄…「絵で解る琉球王国歴史と人物」(JCC出版)を試験までに3周しました。
◆情報…チェックテスト&月例を解きました。(※特に他にはやっていません。)
基本的に上の問題集をやりながら、チェックテスト&月例の一般教養問題(国語常識・現代社会・沖縄・情報の部分)を解いていきました。

教職教養
教職教養は、チェックテスト&月例で対応しました。解説だけはメセナの問題集もやりました。
〈対策〉
◆解説…メセナの教材(B4の大きさで書き込み式のやつ。)を試験1か月前までに3周しました。
※残り1か月は、よく出るところ(生徒指導や学級経営など)をとにかく繰り返しやりました。

基本的に、チェックテストは3回、月例は4回解きました。4・5・6月の月例は5回解きました。(※試験に近い月例は、本番に出る確率が高いと上高先生がおっしゃっていたからです。)また、チェックテスト&月例の問題を解いて間違ったときはその問題が載っているテキスト類(教育法規集・生徒指導提要・教育用語の基礎知識など)を必ず確認して付箋を貼っておき、試験直前にその部分を最終確認しました。

専門科目
専門は、4題(評論・小説・古文・漢文)はもちろんのこと、短歌・俳句や国語常識など、去年力を入れなかったところを重点的に押さえて勉強していきました。

〈対策1 評論・小説・古文・漢文〉
◆評論…とにかく1日1題必ず問題を解きました。(※解答時間は25分に設定)
※評論の漢字で点数を落としたくなかったので、漢字対策として「ステップアップノート頻出漢字と基礎知識」(河合出版)を試験1か月前までに4周しました。
◆小説…とにかく1日1題必ず問題を解きました。(※解答時間は20分に設定)
◆古文…とにかく1日1題必ず問題を解きました。(※解答時間は20分に設定。)
※間違えた場合は解説を読むだけでなく、その部分を細かく品詞分解して必ず100%理解するようにしました。
※単語対策として「マドンナ古文単語230」(学研)を使い、全部の単語を覚えました。
◆漢文…とにかく1日1題必ず問題を解きました。(※解答時間は15分に設定)
※間違えた場合は解説を読むだけでなく、その部分を必ず書き下して100%理解するようにしました。
◆和歌…古文に出てくる和歌の対策として、「マドンナ古文 和歌の修辞法」(学研)を試験までに3周しました。
※でもこれは1か月前からやったので、そんなに焦ってやらなくてもよいかもしれません。

センターや青本などの解きやすい問題はもちろんのこと、黒本や白本などのクセのある解きにくい問題をたくさん解くことで、どんな問題でも解けるようにしました。
また、試験直前は、試験本番と同じ環境におくために、試験時間に合わせて問題を解き、制限時間が来たら解けていない問題があっても終わるようにしました。

〈対策2 俳句・短歌〉
メセナの教材「短歌・俳句演習問題」を試験1か月前までに3周しました。
※間違えた問題にチェックを付け、1か月を切ったらチェックがついているものだけを解きました。

〈対策3 国語常識〉
メセナの教材「国語常識問題」を、試験1か月前までに、3周しました。
※間違えた問題にはチェックを付け、1か月を切ったらチェックがついているものだけを解きました。

また国語常識は、過去問分析をして何が出題されているか調べ、出題されているもの(※間違いの選択肢も含みます)は便覧に書き込み、全部覚える(勢いで)勉強しました。
※漢文語句や四文字熟語、慣用句や同音異義語などは、数が多くて全部覚えるのは大変ですが、1日何個と覚える個数を決めて、全ての語句や熟語を覚えるようにしました。

〈対策4 学習指導要領〉
メセナの教材「専門国語学習指導要領」を、1日2つ(例:国語総合と現代文Aなど)と決めて、試験1か月前まで繰り返し解きました。
(※私がやったのは、予想問題のところです。)
※間違えた問題にはチェックを付け、1か月を切ったらチェックがついているもののみ覚えるようにしました。

3.二次試験
自己アピール文
本県の課題である「確かな学力の向上」と「心の教育」に対し、沖縄県の教員としてどう取り組んでいくかということを柱にして書きました。上高先生や、先輩教師に見てもらい仕上げていきました。
〈対策〉
「『夢・にぬふぁ星プランⅡ』補完版 「確かな学力の向上」支援プラン~「わかる授業」をつくるヒント集~」を読み込み、沖縄県の抱える教育課題に対して自分はどう取り組んでいくかということを考えながら自己アピール文を書きました。

適正検査(YG検査)
特に対策はしていません。ありのままに答えました。

小論文
メセナの論文対策講座で書いた内容とほぼ一緒ではあったものの、私はメセナの対策講座で「学習意欲を向上させるために分かる授業を実践する」「目的意識を持たせるために長期的な面談を実施する」という、授業と学級経営の2本柱で書いていたため、テーマの「日々の授業で」の部分をみて2本目の柱が書けない!! とパニックをおこしました。(後から考えてみると、LHRや総合も授業であり、その時間を使って面談を実施するという流れで書けば良かったのですが…)しかし、気持ちを切り替えて、物語の登場人物の人生と自分自身の人生を比較させ、どういう風に人生を送りたいかを考えることで、将来の目標を持たせるという流れで無理矢理書きました。残り5分程余ったので、その時間を使って誤字脱字のチェックをしました。
〈対策〉
私は、去年メセナの小論文講座を受講しており、ほとんどのテーマを書き上げていたため、小論文は大丈夫だろうと思い二次試験が始まるまで何もしていませんでした。しかしいざ始まってみると、実際に書いていたのが1年前であり、最初の頃は60分以内に書き上げることはできませんでした。ですが、1日1題と決めて書いていくうちに、4題目くらいから感覚をつかみ始め、最終的には時間内に書き上げることができるようになりました。
二次試験で一番時間がかかるのは論文です。私は1年前ではありましたが、論文の授業を受けていたので、今回の試験でもそんなに苦しむことなく論文に挑むことができました。合格発表から二次試験までの1週間ちょっとで論文を書けるようになるのは、できるかもしれませんがとても苦しいと思います。また、論文の対策をすることは、面接の対策にもなります。メセナの小論文講座は、先生方が一人ひとり添削とアドバイスをしてくれるため、本当に力がつきます。早い段階で論文講座を受講することを、強く薦めます。

個人面接
試験時間:15分程度
質問数:12個ほど
試 験 官:3名(男性・男性・女性)

試験官は3名(男性・男性・女性)でした。私が教室に入った瞬間に、一番右に座っていた(つまり私から一番近い)男性の試験官の方がチェックを付けたのが見えたので、身なりをみているのだなと思いました。基本的に男性の試験官2名の方が、交互に2~3の質問をしてきました。最初の質問(今年は「沖縄県の市町村数」)は、答えられない質問をすることで対応力を見ると聞いていたため、あせらず「分かりません」と答えたところ「大体でいいから答えて下さい」と突っ込まれました。そのため、大体の数を答えたところ、「もう少し少ないよ」とさらに突っ込まれました。正直、ここまで質問されるとは思っていなかったので少し驚きましたが、あせることなく落ち着いて答えました。真ん中の試験官の方が、終止厳しい顔をしていらっしゃいましたが、上高先生が以前授業でおっしゃっていた「職員として採用するかしないかは、その人が職員室に座っている姿を想像して決める」ということばを思い出し、私と一緒に仕事がしたいと感じてもらえるようにしよう、そのためには、笑顔で自信を持って自分を見せようと考え面接に臨みました。
〈対策〉
面接の対策は、一次試験の合格発表後から始めました。今年は合格発表から二次試験までが10日ほどしかなく、面接の対策が一番不十分であったと感じています。とにかく、不登校やいじめ、確かな学力などの定義を覚えながら、志望動機や自己アピールなど毎年聞かれている質問の答えをまとめていきました。また、質問と答えをボイスレコーダーに録音して、移動の車の中で聞いたりもしました。メセナでの計2回の面接練習は、本番さながらの緊張感の中で練習ができること、さらに先生方の的確なアドバイスもいただけるため、本当に力になりました。また前日は、友人にお願いして面接練習を行い、友人からもアドバイスをもらって本番に備えました。
本番当日はどんなに準備をしていたとしても、自分が予想もしていないような質問を必ずされます。その時、とっさに出る言葉に「その人」が現れると思います。「教師になりたい」という強い気持ちを持ち、自分の核にすることが大切ではないかと感じました。

模擬授業
課題
「高等学校「国語総合」の教科書から評論文(4~6時間扱い)を1題選ぶ」

当日持参するもの
「学習指導案3部(全時間文の指導案を用意)」
「教材の写し及び資料等を各3部(全時間分を用意)」
「各自が授業で使いたい教具、文具類」

本番当日
実施箇所:3時間目の展開部分
構想時間:5分
授業時間:8分
試験官の方は男性3名でした。真ん中に座っていた試験官の方が口頭で、実施箇所と構想時間、授業時間を説明されました。メモを取ってもよいと言われたので、間違えないように自分用の指導案に急いで印をつけました。私の3時間目の授業は、導入で題名・筆者名を板書し、展開で本時の目標を提示・確認するという流れであったため、展開部分ではすでに題名と筆者名が板書されている状態でした。そのため、構想時間を使って題名と筆者名を板書しようとしたところ(というか実際に一文字程板書しました)、試験官の方に「あくまで授業を構想する時間なので、板書はしないで下さい」と注意を受けました。その瞬間「やってしまった!!」と激しい後悔が襲いましたが、「まだ授業は始まっていない!!」と瞬時に気持ちを切り替え、「すみません」と謝り、急いで黒板を消しました。残りの時間は、どういう流れで題名と筆者名を板書して、目標を提示するかということを考えて、構想時間を過ごしました。結局、「それでは今日の目標を確認しましょう」と言ったあとに題名、筆者名を板書し、目標を提示するという流れで模擬を始めました。その後は、自然な流れで授業を行うことができ、私自身も心から楽しむことができました。また、机間指導を行った際に、試験官の方がチェックを付けたのが見えたので、机間指導も点数に入っているなと感じました。授業後の質問はありませんでした。
〈対策〉
私が一番時間をかけたのは模擬授業でした。教室を借りて練習しました。また、自分の声をボイスレコーダーに録音し、移動の車の中で繰り返し聞きました。とにかく、何度も何度も授業を考え、直し続けました。そのため全時間分の授業が完成したのは、試験直前でした。メセナでの模擬授業の練習も、最初の1回しか参加することができませんでした。忙しい時間を割き、練習時間にあててくれた先生方、本当にすみませんでした。また、友人に授業を見てもらったり、先輩教師に指導案を添削してもらったりなど、多くの人の力があって本番に臨めたと思います。とにかく二次は時間がありません。自分の満足いく授業を作り上げるには、絶対的に時間が必要です。早い段階からの準備が本当に大切だと痛感しました。高校ならば、評論・小説・古文・漢文・短歌・詩の教材を決めておくだけでも時間に余裕が生まれてくると思います。

4.おわりに
私も皆さんと同じでした。本当に合格できるのか不安になり、このままずっと受からなかったらどうしようと恐くなりました。けれど、「やっぱり教師になりたい」という気持ちがありました。臨任は、そうではない人もいますが、基本的には1年しか生徒と関われません。1年で残せるものもありますが、残せないものも確実にあります。
今回私は合格することができましたが、それは支え、協力してくれた多くの人と一緒につかんだ合格です。一次試験は、一人での戦いですが、二次試験は決して一人では戦えません。“本当に苦しいとき、優しさだけが力になる”という、大切なことを私は今回の採用試験で学ぶことができました。今回の採用試験に協力してくれた全ての人に、感謝申し上げます。そして今から採用試験に挑戦する皆さん。採用試験は決して簡単な試験ではありませんが、経験することでしか得られないものがあります。いつか皆さんが夢をつかみ、共に現場で働けることを楽しみにしています。
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高等学校・数学

一次試験の勉強方法について
<専門教科数学の対策>
○土曜日、日曜日で配布された数学のプリントをすべて3周した。
→1周目:わからない所はすぐに解答解説を読んだ。
2周目:1周目で解答解説を読んだ所を中心に今度は読まずに解く。
3周目:2周目で解けなかった所の問題と解説のみをじっくり読み解答方針を研究。
○メセナ指定テキスト2冊(土、日で使用)を3周した。
→1周目:授業時間3時間で1単元を終わらせた。わからない所はすかさず質問。
2周目:初見で解けなかった所のみを解く。
3周目:メセナ指定テキスト2冊に掲載されている問題すべてをコピーし、単元ごとに分類して、本番同様60~70問程度に収まるようB5用紙に切り貼りして模擬試験(12回分)を作った。この模擬試験を80分で解ききる練習をした。
 ○メセナから配布された専門模擬試験を80分で解けるようになるため何回も練習した。
○学習指導要領の対策は6~7月の2か月のみ行った。
→2冊を常に持ち歩くとなるととても重たい。なので、必要な部分(第1款目標・第2款各科目・第3款各科目にわたる~)だけをコピーし、穴埋め形式の問題集を作った。この問題集を6~7月の間で5周した。指導要領は直前の対策ではあったが、問題なく満点を取ることができた。
“計算過程を計算用紙に書くことに時間を取られている”ことに気付いたときから、計算過程を書かないで解くように心がけた。具体的には、「四則演算や展開、因数分解、簡単な微分積分は暗算」「グラフや図を書けば計算せずに答えが出る問題を見分ける」など、とにかく“鉛筆を極力動かさないで解く”ことを意識して取り組んだ。授業用のノートも作らず、気づいたことは参考書の余白や解説の部分に書き込んだ。

<一般教養・教職教養の対策>
○一般教養は、範囲が膨大で、社会科学や人文科学が苦手だったので、最初から目標点数を15点に設定し、「英語・自然科学・情報」にしぼり対策した。
→メセナから配布されるチェックテスト(過去のも購入)を4月から毎日こつこつ1冊ずつやり、「英語・自然科学・情報」のみを繰り返し解いて練習した。
○教職教養も同様に、「教育法規・教育心理・教育原理・学習指導要領(解説も含む)・沖縄県の教育」のみにしぼり対策した。目標点数を45点に設定。
→私にとって特に、教育法規・教育原理が得点源だったので、配布されたテキストを隅から隅まで2~3周やった。他の分野のテキストも1周した。
→6~7月は、教職総合演習A~Cを中心に繰り返し練習した。

●二次試験の勉強方法について
<自己アピール文>
自己アピール文は、これが面接や小論文の際の自分自身の“柱”となるので、一次試験直後から書き始めた方が絶対良い。自己アピール文がしっかりまとまっていると自分の理想の教師像や将来やってみたいこと、どんな経験をしてきたかなどが答えやすくなる。

<模擬授業の対策>
○課題「数学Iの三角比 sin(90°-θ)、cos(90°-θ)、tan(90°-θ)の説明をしてください。」 ※内容は確実だが、正確な文章はうろ覚え。
○模擬授業後の質問はなかった。
○常に、40名の生徒が教室内にいるという意識を持ち、教室の隅から隅まで見渡しながら授業を行った。メセナの先生方からの指導を元にしながら、声量、身振り手振り、机間巡視(1回のみ)を意識して練習した。
○板書計画や発問、授業のポイントなどはすべて「付箋紙」にメモし、模擬授業当日使用する教科書に貼り付けていった
→100円均一に売っている透明な付箋紙がおすすめ。
○個人名を呼びながら発問し、生徒とのやりとりがある授業だという印象を持たせるように心がけた。まさし君、まさお君、まさみさん、など統一した名前が使いやすかった。
○琉大の教室に仲間同士で集まり、8月1日から試験直前まで対策をした。これが本当に良かった。

<個人面接の対策>
○自己アピール文を元に、すべての質問に対し、万能な答えとなるものをいくつか用意し、これらを臨機応変に言えるように練習した。身振りや声の大きさ、目の動かし方などはメセナの面接練習の時間に勉強した。メセナの先生方の的確な指導のおかげで、当日はリラックスして受験できた。
○面接で聞かれたことを挙げると、
・県知事、副知事の氏名(面接官が「サプライズ問題です」と言いながら)
・スーパーでおたくの生徒が万引きしたと保護者から連絡。どうする?
・長所を含めて自己アピール
・かげ口いじめが問題になった。全校集会であなたは生徒の前で話すことになった。どんな話をするか。起立して2分以内でやってください。
・教師を志望した理由は
・学校教育法30条の学力の3つの重要な要素は
・沖縄の教育課題はなんだと思うか
・ボランティアをしたことあるか。何を得られたか。
・部活動の経験から、部活動とはどういうものだと考えているか
・職員会議であなたに反対する意見が出たら、どう対応するか
・教育関係で気になるニュースは
・僻地教育についてどう考えるか
・いつも暴言をはいてくる生徒にどう指導するか
・生徒の豊かな心をどう育むか

<小論文の対策>
○メセナの二次対策テキストに載っている小論文課題8つを二次試験対策中毎日かかさず書いた。
一つの結論に対し、二つの具体例を挙げ書き進めていくという小論文の書き方が身についた。
○どんな課題が出ても対応できるよう、自己アピールで書いた自分自身の考えや経験を元に、自分が今まで行ってきた実践例や生徒とのやりとりの様子などをまとめておいた。
○一つの実践だけでも、多様な効果があると考え、自分が実際に行ってきた実践を四つ程度に絞り、それらの実践の効果を研究した。例えば、
  →実践例:三角比の授業で、分度器やメジャーを用いて校舎の高さを測定させた。
    効果1:「確かな学力」の向上につながらないか
    効果2:「体験活動の充実」につながらないか
    効果3:生徒が参加する授業を行うことにつながらないか
    効果4:生徒同士のコミュニケーションの充実を図るきっかけになったか
    効果5:生徒一人ひとりの学級内での相関関係がわかったか

●おわりに
私は、臨任を出さず、4月からは勉強一筋と決め、試験に臨んだ。一次試験対策は、仕事が終わった4月から、1日の勉強時間を8~10時間と決め、毎日図書館で勉強した。普段から勉強するときはボールペンを使い、使い切ったボールペンを集めていた。メセナの授業が始まった10月から集めはじめ結局7月までに13本集まった。1本使い切る度に達成感が味わえて、なかなか楽しかった。また、配布されたテキストのすべてのページに「解き終えた日付」を書くことを目標に、1ページ、1ページに練習し終わったら日付を記入した。この操作を行うことで、ボールペンのインクの量も減るし一石二鳥だった。
勉強の中に、このような小さい遊びを入れることによって、自分の勉強することに対するモチベーションを保っていた。
大きい目標に向かうより小さい遊びを達成していく方が楽だと考えていたからだ。
今回私が合格を勝ち取れたのは、メセナ予備校の先生方をはじめ、試験をともに戦った友人たち、なによりどんなときも支えてくれた家族のおかげです。本当にありがとうございました。
この感謝の気持ちを糧に、これから出会う子どもたちと真摯に向き合い、初心を忘れることがないよう努力していく決意です。

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中学校・国語

小論文

にぬふぁ星プランIIIからの出題でした。一次試験にも多く出題されていたので、予想は出来ていました。キャリア教育についても、わかる授業の構築についても何度も論文を書く練習をしていたので、課題を見たときは正直「やった!」と思いました。ですが、試験会場内の緊張感からか焦ってしまい、問題文の大切な箇所「日常の授業において」の部分を読み落としてしまうという致命的なミスを犯してしまいました。あと5分のところでその誤りに気づきましたがもはや消して書き直すという作業を行う時間はなく、ただただ冷や汗をかきながら答案をじっと見つめることしか出来ませんでした。
しかし、そこはもう面接と模擬授業で挽回するしかないと思い、その日の午後は気持ちを切り替えて次の面接の対策をしました。論文の対策はとにかく書くこと。柱を立てること。その柱を様々な課題に対応できるようにしておくこと。起承転結がしっかりしていれば、読みやすい文章になると思います。理論的に書くために論・例・策の型にはめることを意識しすぎては、逆に主題を見失ったり、機械的な文章になってしまいます。問題文を何度も何度も読んで、自分の経験を踏まえたオリジナルの素敵な論文を書いてください!!

面接

面接官3人のうち、男性2人女性1人が横一列に机に座っていました。思いの外面接官と私との距離が近く、もともと声が大きい私は「うるさくないかな?」と思いながらも、声は大きすぎるということで印象を悪くすることは無いかなと思い、練習通りに発声しました。大きな声で「失礼します!」とやる気満々で面接会場の教室に入ったのはいいものの、1つめの質問で躓いてしまいました。面接官の方の滑舌があまり良くなかったということもあり、声が聞き取れませんでした。いつもの練習では、受験番号、校種と教科、名前を繰り返していたので、まさか生年月日を聞かれるとは思わずに、練習通りに大きな声で受験番号と校種と教科、名前を答えてしまいました。面接官に「あぁ、生年月日ね、生年月日。」と言われたときは思わず吹き出してしまい、面接官の方も笑顔になりました。もう一度生年月日を言い直しましたが、この瞬間から緊張の糸が切れてしまい、肩の力が抜けたお陰で、終始和やかな雰囲気で面接を終えることが出来ました。
そのあとも、「僻地教育についてどう思いますか」という質問も、面接官の方の滑舌があまり良くなかったために聞き取れなくて、「教育についてどう思いますか」と勘違いし、とんちんかんな受け答えをしてしまいましたが、その時も和やかに私の間違いを正して下さいました。面接官の皆さんは教職経験者ということで、やはり温かい雰囲気で、鬼のような面接官を想像していた私は、「こんなに緊張することもなかったな」と拍子抜けしました。
二次試験の対策でカギとなるのは面接だと思います。想定される質問について、どのように受け答えするのかをまとめることで、自分の考えを整理することが出来るからです。自分の意見を明確にし、どのような教師になりたくて、どのような取り組みを行いうのかを文章化します。それは論文でも応用できる場合もありますし、模擬授業の際の質問に応用できる場合もあります。文科省や教育委員会などが出している文書をくまなく読むことは大切です。生徒の問題行動への対応や発達障害のある生徒への対応、いじめなどについては、校長先生をはじめとした経験のある先生方に「こういった場合はどうするか」などの意見を聴かせていただくというのも勉強になると思います。堂々と大きな声で話す練習をすること、暗記してる文章をそのまま言うのではなく、自然な話し方で話すこと、などにいつも気を付けていました。

模擬授業

「四時間から六時間構成の評論文」という課題が出され、本番では3時間目の展開を指示されました。構想3分、模擬授業10分でした。評論文の教材が確か中学校では2つしかないので、恐らくかなりの確率で同じ教材を取り扱う受験者がいるだろうと予想されました。教職経験のない私としては、他の受験者との経験の差を感じさせないような模擬授業をすることが必至であり、教材研究に日々励みました。
作成したのは、指導案(細案)、板書計画、ワークシート、短冊、全時間分のシナリオ(発問、予想される生徒の受け答え、いつ何を出すかなどの台本)などです。模擬授業はあくまで、生徒がいるという仮定のもと行われるものです。もうこれは恥を捨てて迫真の演技をしなきゃいけません。「笑顔がない」とメセナの先生方に指摘していただいた際、どうやったら笑顔になれるか考えて、生徒の名前を仲良しの友達や家族の名前にしました。そうすると、なんだか可笑しくて笑ってしまったり、見守られているような気がして落ち着いて模擬授業をすることができました。突飛なアイデアですが、我ながら考えたなと思います。そういった自分なりの工夫も大切だと思います。本番ではできる限り教室全体を見渡し、生徒とのやり取りを重視し、明るい授業を行うことを心掛けました。

以上を私の合格体験記とさせていただきます。毎年毎年教員採用試験を受け続けてきて、本当にあともう少しで合格だったのに!と、出口の見えるトンネルをずっとずっとひたすら走っているようでした。やっとトンネルを脱出することが出来たのは、メセナの先生方と共に勉強してきた仲間のお陰です。事務の方々にも本当にお世話になりました。やっと人生設計のスタートラインに立つことが出来ました。心から感謝します。本当にありがとうございました。

絶対に立派な先生になって、素敵な沖縄県県民を育てていきたいと思います。
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中学校・数学

このたび、教員採用試験(中学数学)に合格することができました。
試験について私なりに感じたことや、どんな対策をしたかを書きますので参考にしていただければと思います。

一次試験

・一般教養・教職教養
一般教養については、メセナの月例テストで出題されたものだけで勉強していました。
教職教養は、「教職教養ランナー」を丸暗記しました。
それから、毎回の月例テストを何度も解き直して出題傾向になれました。
月例テストの解答解説は、問題の答えだけでなく、それに関連することもまとめられていて、とても良い教材だと感じました。
本番の試験では、月例テストに似た問題がたくさん出題されていたので、月例テストをあつめるのがとても効果的だと感じました。

・専門教科
学習指導要領は各学年の目標などを丸暗記していました。それだけで大丈夫です。
今年の数学は学習指導要領から8問しか出題されておらず、びっくりしました。
最近の数学の試験は、過去問に比べると難易度がとても高くなっています。
それで問題数も多いので、難しい問題でもすぐに解法をひらめくことができるくらいにならないといけないなと感じました。
私は難関大学用の問題集や、日本全国の教員採用試験の数学の問題が載っている問題集で勉強をしていました。
今年の問題は、他の県の問題によく似た難しい問題がたくさん出題されていました。
そのため、今回の勉強法がとても効果的だったと感じました。

二次試験

・自己アピール文
一次試験が終了してからすぐに準備をしました。
一次の結果が出た後、上高先生に添削をしていただき、よりよいものが完成しました。
自分の過去の経験を書いて、それを今後教師としてどのように生かすのかも書きました。

・論文
『キャリア教育の視点を踏まえた確かな学力の向上のためには、目的意識の高揚と学習意欲の向上が必要です。あなたはこのことについて、日々の授業でどのように取り組みますか。』が課題でした。
これに似た課題で何度も練習していたので、落ち着いて書くことができました。ただ、確かな学力についての文が少し弱かったように感じました。

私は一年間論文の講座を受講していました。
論文には書く上でのたくさんの決まりがあり、これらを知らないと合格は厳しいと感じました。
何枚も何枚も書いて、それを添削していただきました。
そうしていくうちに、論文の形が理解できてきました。
最初は1枚を仕上げるのに3時間かかったり、評価が悪かったりと自信を失いかけました。
しかし本番の前には45分くらいで仕上げられるようになり、だんだん評価も良くなっていきました。
毎回違う教育課題について書くので、いろいろな教育課題について考える良い機会になります。
たくさん書きましたが、本番で出題されるのは1つです。
しかし、論文試験で出題されなかったものは、面接で聞かれると言ってよいと感じました。
そのため、論文講座を受けることは、二次試験合格に大きく影響すると思います。

にもかかわらず、私は論文試験で全く点が取れませんでした。
合格したのが奇跡と思えるほどに悪かったです。
ですが、論文をあらかじめたくさん練習していたことで、二次対策を落ち着いて行うことができました。
また、論文講座で培われた文章力はこれから絶対に生きていくと確信しています。

・個人面接
試験室に入室をした後、イスの横まで行くように指示がありました。
そのあといすのそばに立つと、面接官は何も言わず、下を見ていました。
そのため、自分から受験番号、校種、教科、氏名を言いました。

メセナで出されていた、予想される質問を見て、自分なりの答えをあらかじめ考えておきました。
メセナで本番と同じ形式で2回指導を受けたため、本番はほとんど緊張しませんでした。
答えた内容よりも、受験生の態度、雰囲気を見ているように感じました。

最初に誰も答えられないような難しい質問や、考えにくい質問をしてきます。
ですが、それに負けないような平常心が大切だと感じました。
おそらく面接官はこれを見ています。

・模擬授業
『「多角形の外角の和」についての授業で、導入、展開、まとめのうち、展開の部分の授業をおこなってください』が課題でした。

私は、模擬授業が一番苦労しました。いままで教壇で授業をしたのが、教育実習だけだったからです。
初めにメセナで模擬授業の指導を受けたとき、たくさんの指摘をしていただきました。全く上手くできませんでした。
それから私がやったことは、教科書のすべてのページに、あらかじめ大きめの付箋紙に板書計画を書いて張るということです。
板書計画を考えると、授業の流れが自然と見えてくるので、これは効果がありました。
そのため、2回目のメセナでの模擬授業の指導のときは、上手く授業を展開することができました。
そして、その2回目のメセナでの模擬授業の練習の課題が、本番でそのまま出題されました。こればかりは本当に運が良かったです。

模擬授業では、納得のいく結果を出せました。

おわりに

メセナ予備校には本当にお世話になりました。特に印象に残っていることは、
「どんなことがあっても平常心で、自信を持って挑むこと。試験ではすべての受験生が何か失敗する。でも失敗を気にしないこと。熱意がある人が採用される。」と言われたことです。
今回の試験を通して、全くその通りだと感じました。
私は模擬授業で、最初にえんぴつを落としてしまいました。このときはとても焦ってしまい、平常心を失いかけました。
そのあと、座るためではないいすに座りそうになるというミスをして、もう終わったなとも感じてしまいました。
しかし、メセナで言われたことを思い出し、平常心を取り戻し、自信を持って試験を受けることができました。
また私には、学級経営や授業の経験がありませんでした。しかし、メセナ予備校での熱い指導のおかげで、何があっても常に自信を持って受験することができました。
一年間通い、無事に現役合格することができました。
メセナ予備校の講師の方々、事務の方々、本当にお世話になりました。
特に、論文講座でわかりやすい指導と添削を何度もしてくださった石川先生、
二次試験対策講座で熱く論文指導してくださった我部先生、
一次試験対策の講義から、面接、模擬授業に至るまで、まるまる一年間指導してくださった成底先生、
本当にありがとうございました。これから沖縄県の生徒のために、頑張っていく決意です。
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中学校・英語

●二次試験について
【適正検査】(YG検査 30分)
簡単な説明があった後、放送に従って質問に答えていくだけです。対策の必要はないと思いますし、変に身構えずに体力を温存するようにした方が良いでしょう。

【小論文】(1200字 60分)
教員採用試験の中で、小論文にとても時間がかかりました。1月から小論文講座に通っていたことに加え、二次試験対策講座で先生方が丁寧に添削して下さったので根気強く取り組むことができました。また、小論文講座・二次試験対策講座で今年の題が予想されており、事前に書く練習ができていたのがとても大きかったです。初めて書く題と書いたことのある題が出されるのでは心の持ちように雲泥の差が生まれます。私は練習したことのある題だったので、本番では文章を見直す時間も確保することができました。もし私が練習不足で小論文試験に挑んでいたら、絶対に書きあげられなかったと思います。
小論文の対策としては、しっかり資料に目を通し県教委の意向にそった内容で書くことが必要だと感じました。自分で書いた小論文を読み直し、何度も繰り返し書き、大まかな柱の暗記・練習を繰り返しました。小論文の柱のみを覚え、残りは自分の言葉で表現できるよう練習していました。
今年は先に名前を書きながら、問題文を読む時間がありました。

【個人面接】
対策:個人面接の練習としては小論文の学習・準備と関連づけながら質問されそう資料を読み、自分の言葉で話せるように練習しました。iPhoneのマイク機能を使うと効率的にできました。メセナでの本番さながらの練習を通して、緊張に耐えながら自分の考えをしっかりと話せるように訓練することができました。

【英語実技】
英作文(200字程度 30分)
英語面接(3対1 15分程度)
メセナの二次対策講座で対策をしていたinterview questionsの練習をしていたので答えにつまることはありませんでした。

【模擬授業】
模擬授業の範囲(現在完了形・to不定詞・受動態・比較)
準備されていた道具:A4白紙2枚・鉛筆・消しゴム・チョーク(4色)
これらの分野の導入・展開・まとめを全て用意して本番に臨みました。練習では構想の時間を3分と仮定し、本番で余裕を持てるようにしました。授業時間も7分・8分の2種類を徹底的に練習しました。私は他の受験生と協働して授業を見せ合い、アドバイスを与えあって質を高めていきました。模擬授業の準備で気をつけたことは、「例文で勝負しない」ことです。例文は単純なものでよく、受験生の模擬授業のなかでの声量・表情・しぐさなどが大切だと考え対策を行いました。メセナでの模擬授業では先生方が話す速さや板書、英語使用率など細かく見て下さり、自分自身や受験生同士では教えづらいことも提案して下さり、授業の質を格段に高めることができました。
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中学校・社会

(1)適性検査
YG検査…全く気にする必要なし

(2)論文
「夢・にぬふぁ星プランIII」では、キャリア教育の視点を踏まえた「確かな学力」の向を取組の柱とし、生徒の目的意識の高揚と学習意欲の向上に努めています。そのことについて1,200字以内であなたの考えを論じなさい。
→裏返しに渡された用紙が透けて見えるから、表に返す前に題名を読み取ろう!とメセナの授業で話がありましたが、マス目が青色で印刷されていたため、読み取ることができませんでしたが、表を返して「受験番号、校種・教科、氏名」を記入している間に、題を読み、試験が始まる数分の間に考えることができました。

(3)個人面接
全体的に、いじめへの対応が多かったです。
入室し、カバンを置いたら、椅子の横に立ちました。面接官は3名いました。面接官から、特に何も言われなかったので、自分から「受験番号、校種・教科、氏名」を言いました。事前に、メセナで2回の練習を行っていただきました。また、勤務校の校長先生・教頭先生に指導していただきました。メセナにおいて、緊張感ある中で本番さながらの面接練習を行うことができたおかげで、当日はメセナの一回目の練習ほど緊張はしませんでした。適度な緊張感の中で面接を行うことができました。

(4)模擬授業
『高度経済成長による日本の変化』について導入部分を授業(『』内は正確ではありませんが…)
構想の時間…5分
授業内容を中央にいる試験官からとるように指示された。その後、構想の時間にメモ・板書をしても良いと指示がありました。授業を行うページの資料(写真・グラフ)が拡大コピーされて置いてあり、使用しても良いとの指示がありました。

授業の時間…8分
授業のあとは特に質問はなく、授業内容が書かれた紙を提出した後は、片付けをしたら速やかに退席するよう指示されました。

(5)台風による延期について
今年度の採用試験は台風による影響で、最終日の試験(模擬授業)が2週間延期になりました。モチベーションを維持するのがとても難しく、大変でした。職場やメセナの空き教室で練習を続けていきました。

(6)これまで
私は3年メセナに通いました。初年度はメセナで専門と教養を受講しました。学習は受講のみで特に学習しませんでした。受講のみの学習だったので、当然合格はできませんでした。2年目は専門と教養、そして論文を受講しました。徹底して専門教科の強化に取り組みました。(公民はメセナの教材を徹底。地理はメセナの教材に加え、センター試験対策の問題集で対策しました。歴史は歴史検定の問題集で学習しました。)臨時を申し込まず、仕事をしないで学習に専念しましたが、一次試験合格できませんでした。
2年目の課題を自分なりに分析し、3年目に臨みました。3年目は、臨時をしながら学習に取り組みました。臨時をしながらの試験対策なので、時間をかけることができない分、要領よく学習できるようにすることを意識的に行いました。教養は受講せずに教材を購入し、専門と論文を受講しました。臨時をしながらの学習はとても厳しく、肉体的にも精神的にもきつかったです。 学習方法を工夫し、1時間ごとに時間を区切り、学習内容を分けました。休憩を細かくとり、少しでも要領よく学習することを意識して行いました。また、食事時間や移動時間をうまく活用できるようにするため、NHKの高校講座や社会科の学習に役立つ番組を録画し、視聴しました。風呂場やトイレに学習指導要領を貼り、風呂やトイレにいる時間も学習につなげるよう工夫しました。
怠け者の私が、学習に専念できたのもメセナでの授業を通して、自分の甘さを痛感することができたからです。メセナの先生方から教員として意識を高く持つこと、仕事に対するプロ意識の高さを目の当たりにすることで、立派な教員になりたいと真剣に思うようになりました。
合格できたのも、私を支えてくれた家族、試験勉強を優先することを理解していただいた職場の先生方、質の高い授業を行ってくださったメセナの先生方のおかげだと思っております。合格をスタートラインと考え、これから本務教員として頑張っていきます。
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美術(1)

私は4年間臨時教諭をしながら採用試験を受け続けていました。しかし、臨時教諭をしながらではとても教採試験の合格レベルまで達することは難しいと考え、今年は臨時教諭をせずに4月から勉強に集中しました。メセナでは4月から教養と小論の授業を受講させていただきました。メセナの資料は教採試験を細かく分析されており、とてもわかりやすく先生方の情熱を感じることができました。メセナに入校した当初私は小論一つを書くのに何時間もかかっていました。私は一次試験終了後、小論に対する苦手意識をなくすため一日最低でも二本以上小論を書くように努めました。そして本番までにはなんとか時間内に最後まで書ききることができるようになりました。メセナの先生のアドバイスも受けながら、同じテーマについて何度も挑戦して書くことで自分の考えを深めることができ、パターンを作ることができました。

私はメセナへの受講申し込みが遅く、三次対策講座は受講できませんでした。しかし、三次試験対策の資料を購入させていただき三次の対策を行うことができました。資料には過去の面接の質問事項や模擬授業の様子等細かく書かれており、大変参考になりました。また、模擬授業の練習は前任校の先生にお願いするなどして対策を行いました。私は今年6度目の挑戦でようやく教採試験に合格することができました。メセナで講義を受けていくなかで試験に必要な知識だけでなく教師としてどのようにあるべきか、ということを改めて考えることができました。これからもまわりへの感謝の気持ちを大切にし、常に学ぶ姿勢を忘れず、日々精進していきます。

この合格はメセナの先生方はじめ、事務の方々、様々な方の支えや手助けがあってのものです。心から感謝しております。
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美術(2)

【適正検査】
特に対策の必要なし

【論文】
3年前の最終試験で論文の得点が低く自信がなかったので私は3年間メセナ予備校の論文コースで対策しました。
私はどんな忙しくても論文は必ず提出するようにしていました。授業を聞くだけでは意味がないと考えていたからです。
初めは一つの課題を書きあげるのに6時間ほどかかり評価もCやDでした。しかし、3年目にはしっかりと課題分析ができるようになりどんな内容でも一時間以内にA評価の論文を書き上げることができました。また3年間通ったおかげで数多くの内容も準備できました。1時間で課題に沿った内容の論文を書くためには鍛練が必要だと思います。論文コースを受講して感じたことは日頃から教育時事に敏感になったり生徒との関わり方や指導にもとても役立ったりしたことです。実際今初任研をしていますが、メセナの論文の授業で学んだことが学級経営や教科指導に活きていると感じることが多々あります。
最終試験は論文の他にも面接や模擬授業に自己PRとやらなければならないことが山積みです。私は10月から3年間論文の授業を受講していたので自信を持って試験に臨むことができたことが合格に繋がったと思っています。10月からそして1年ではなく長期的に対策する必要があると僕は思います。石川先生3年間本当にありがとうございました。

【面接】
メセナの分析は信用性があります。試験本番ではメセナの3次対策での内容が8割聞かれました。
試験直前の面接では上高先生に厳しい言葉も頂きましたが、そのおかげで自分を改めて見つめなおすことができました。
私は海外生活が長く今まで自分の経歴、経験に自信を持っていました。その経験が他の受験生とのアドバンテージになると考え面接ではその経験を中心に話をしていました。しかし今振り返るとその自信が過信となり謙虚な姿勢が足りなかったと感じています。
また、メセナの教職教養の授業や論文の授業で学んだ知識が活きました。
「日頃からどのような姿勢で教育に取り組んでいくか」ということの大切さをメセナで学びました。面接はテクニック的な要素もありますが、大部分はコミュニケーション能力、人間力、教師力を見ていると思います。上高先生が言われているように「日頃から教師らしい生活」が重要だと実感しています。そうすることでどんな質問されても自然と答えることができると思います。

【模擬授業】
3年前の最終試験でも模擬授業は高得点でしたが、メセナ予備校では細部まで細かく指導してくれるので更に良い得点を取ることができました。
私の教科は美術なので本番は直前まで何が出るか全くわかりませんでした。
我部先生に「ねらいが多くまとまりがない」とアドバイスをいただいたので何が出てもシンプルに分かりやすく楽しい授業をすることを心がけました。現場の先生やメセナの先生に言われた言葉は「笑顔、そして自分が楽しい授業をすること」でした。採点者も人間です。面接もそうですが模擬授業の場合、印象点が大きく左右と思います。まず、自分が笑顔で楽しい授業をすることで採点者に「楽しい授業ができる先生」だと伝えることが一番大切だと私は思います。本番は予定していたよりも早く終了の合図がきてしまいましたが、自然と笑顔がでて自分のしたい授業をすることができました。「模擬授業で合格した」と言える満点に近い点を取ることができました。

【最後に】
私は大学卒業後、留学や海外での勤務を経て4年前に補充を切って勉強し最終試験まで進むことができました。
しかし、最終試験で不合格となってしまいました。
そこから2年間最終試験にすら進めない苦しい時期がありました。しかし、絶対に「沖縄県で美術教師になる」という強い決意は揺らぎませんでした。最終試験で不合格だった時、親友から「沖縄出身でないならあなたは地元の人の2倍は努力しないと駄目じゃないかな」とアドバイスをもらいました。挫折は苦しかったですが、家族、友人、彼女、現場の先生、メセナ予備校の先生たち様々支えがあって何とか乗り越えることができました。私は臨任をしながら受験することを決めていましたのでメセナでは10月から入校し勉強を始めていました。3年間かかりましたが合格した年には、臨任ながら県の指定研究の発表もまかされ、仕事と勉強を両立しながら1位で合格できたことは自分の自信に繋がりました。「メセナに行けば合格できる」ということは言えないと思いますが、一つ言えることは「メセナ予備校に行けば確実に人間として教師として成長できる」と思います。メセナは合格できる人材の育成を目指しているのではなく今後、沖縄県の教員として活躍できる人材を育成していくことを念頭に置いていると思います。私は沖縄県を少しでも良くしていけるように本務教員となっても謙虚な姿勢で何事にも前向きに取り組んでいきます。メセナ予備校の先生、事務の方々3年間お世話になりました本当にありがとうございました。

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養護教諭

面接

○気をつけたこと
・2分間のスピーチは、立つか座ってかの指示はないが立って行いました。
・最初の質問は答えられそうにない質問がくるとわかっていながらも、やはりパニックになり、そのあとの自己アピールは全然話すことができなかったです。心しておくといいと思います。
・いじめへの対応、保護者対応、けがへの対応などは、現場での経験を活かし、イメージして詳しく話しました。

模擬授業
テーマ:小学校における保健指導
・模擬授業は、4分で構成、7分で授業でした。机の上にA4の用紙があり、裏返すと対象学年や指導内容が書いてありました。そこで、4分間で構成する上で、導入・展開を簡単に書き、頭の中で授業のイメージをして4分が過ぎました。
○気をつけたこと
・授業の時期設定はなかったことに加え、二次試験が夏休み明けになっていたことや健康な生活がテーマであったことを関連付けて、夏休み明けの学級指導をイメージして行いました。そのことで、面接官にも伝えたい内容や学級・子どもたちへの声かけの様子がより伝わると考えました。
・授業の練習・試験本番とも、通常の授業のように、日直のあいさつ「せいざ・れい」から始め、すぐに授業ではなく、指導に関連するような小話をして導入につなげて行ったり、そこが難しいときはすぐに授業テーマを示し、導入に入りました。
・模擬授業対策は、小学校全学年に考えれる指導テーマを箇条書きにし、それらすべての内容を、ルーズリーフに書きました。一つの内容に紙を一枚使用し、隣のページは板書計画にし、見開きでそのテーマの流れ・板書計画がわかるようにし、あとは、何回も(80回くらいは)練習しました。実際の授業で7分で見せれることは導入の一部だと思いますが、試験官に、「わたしはこんな授業をしますよ」という雰囲気(形式)をアピールすることを心がけ、3~4分で導入・2~3分で展開に持っていく練習をしました。とても内容はシンプルになりますが、そのテーマで1番何を伝えたいかを絞って絞って指導案を考えました。
・もし、できるのであれば実際の現場にいる一般の先生方・養護教諭に授業を見てもらうことをおすすめします。わたしはとてもよいアドバイスを受け、これがなかったら合格も厳しかったと実感しています。

メセナで学んだこと
・面接対策、模擬授業対策は受けられるだけ受けさせてもらいました。その中で、いただいたアドバイスをメモし、本番もそれをながめて挑みました。面接は、メセナから出される質問事項に対する答えや考えを持っていれば、心配はないです。
・論文も見てもらえる範囲内で毎日提出しました。

 メセナの先生方、スタッフの方々には本当にとてもお世話になりました。ありがとうございました。
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