沖縄で看護専門学校・教員採用試験の受験ならメセナ予備校にお任せください。看護学校受験は33年、教員採用試験は19年の指導実績があります。

合格体験記・教員2016

H28年度教員コース合格者の合格体験記

○H28年度実施 高等学校・英語 合格

■一次試験対策■

二度目の挑戦で合格しました。一度目は英語のみ勉強して受験した、二度目の今回は全く勉強してこなかった一般教養・教職教養に力を入れる必要がありました。覚えることが膨大で最初は途方に暮れていましたが、伊禮先生の授業で全体をどう捉えて整理し、記憶していくかということを学んだことで、ゼロからスタートの私でも少しずつ前進することができました。また、古堅先生の授業では語呂合わせで覚えるヒントが多くあり、自分でも工夫して暗記していくことができました。

教職教養:完全にメセナの授業・テキストのみで勉強しました。

  • プレ講座では毎時間の豆テストで満点を取れるよう1週間かけてしっかり復習。
  • 12月までは授業の復習のみ。どのテキストも解説がとても多いので、一度しか解説本は開かないつもりで、大切なところはノートにまとめました。ノートは最終的に3冊に。
  • 月例テストで55点から伸びなくなったため、メセナの昨年度のテスト1万円セットを購入し、取り組みました。このセットは1月から開始してギリギリまで何度も通しました。
  • 月例テストでは1位を目標にしていましたが、結局6月の模試で391人中13位(英語では1位)でした。

一般教養:メセナの教材と市販の参考書一冊の中から取り組むと決めた教科のみ勉強しました。

  • メセナの昨年度テストセットに取り組んだことで徐々に点数は上がってきましたが、なかなか65点から伸びないので、2月から一般教養の勉強を開始。月例テストの最高点は73点でした。月例テストで70点を超えても本番では目標点に届かなかったので、月例テストでいい点を出そうと真剣に取り組んだのは良かったと思います。

専門(英語):授業は受講していなかったので、自分で計画を立てて取り組みました。

  • とりあえず、過去問をすべて解いて傾向をつかみました。
  • 英語は特に隙間時間を利用できるよう、単語カードやアプリを利用。
  • 私は英字新聞をほとんど読みませんが、時々は携帯で英文記事をチェックしたり、英語で書かれたブログを食事をとりながら読んだりしました。
  • 英検は採用試験一次の一週間前に面接試験がある日程だったので迷いましたが、採用試験二次の練習になると思い受験しました。結果的にエッセイ英語面接対策になりましたし、アピール文にも書けたので良かったです。

【主な使用教材】

  • 『全問正解するTOEFL ITP TEST 文法問題 580問』語研
  • 『速読速聴・英単語Advanced1100 ver.4』Z会
  • 『出る順で最短合格!英検1級語彙問題完全制覇』ジャパンタイムズ
  • 『出る順で最短合格!英検1級 単熟語』日本アイアール編 ジャパンタイムズ
  • 『出る順パス単英検1級 アプリ』旺文社
  • 英検過去問題

■二次試験■

論文(日本語):本番の試験開始時間に試験時間に合わせて書きました。1次試験対策と並行して論文の授業をとっていたので、二次試験前に書いたのは6つほどだったと思います。
エッセイ(英語):過去問の題を一通り書いてみようと試みましたが1日で挫折。結局、「なぜ英語を学ぶ必要があるのか」と「どのように授業を行いたいか」の2題に絞り、字数制限を設けずに書きました。
面接:論文を書いていたことがとても役に立ちました。苦しみながら論文を毎週書き上げていたおかげで面接で聞かれることは大体すでに論文を書く際考えていたことでした。
友人と何度も練習をしたことも良かったですし、本番前日に伊禮先生と練習できたのも良かったと思います。
模擬授業:メセナの先生方からのアドバイスに加え、友人同士で練習したり、動画をとって家族に見てもらい、感想をもらったりしました。津覇先生の計らいで他教科の方たちの授業を見たこともとても役立ちました。本番は予想を裏切る出題で戸惑いましたが、たくさん練習してきたことで、与えられた準備時間3分で覚悟を決め力を出し切ることができました。

一部試験免除も加点もないことで、私は却って覚悟が決まり、「やるしかない!」と強い気持ちで取り組むことができました。とにかくメセナのテキストを何度も繰り返し、迷ったときには先生方にアドバイスを求め、導いて頂きました。民間企業での経験が長く、学校教育についての考えの浅いところなどは特に論文の授業を通して津覇先生から学ぶところも多く、この1年は「なぜ教師になりたいのか」を改めて考える日々でした。メセナのスタッフの皆様、先生方、本当にありがとうございました。

○H28年度実施 高校・工業(電気)合格

私は今回二度目の教員採用試験への挑戦でした。一度目の受験となった平成27年度実施の試験では、約八年の民間企業勤務から教育者への道を歩みだし、学生時代に勉強したはずの教職教養も完全に忘れ去ってしまっていた教職素人の状態で、ろくに勉強もせずに受験したので、当然のことながら一次試験で散々な結果となってしまいました。この失敗をバネに、平成28年度実施の試験は予備校に通って、しっかりと勉強したうえで挑戦しようと決意し、メセナ予備校の門を叩きました。

メセナでは平成27年9月のプレ講座から受講し、11月開始の本講座も最初から受講しました。私の専門教科である工業(電気)は、さすがに専門講座はなかったので、教養と論文の講座を受講しました。そこで教育者とはどのような存在か、そして本県の教員に求められるものは何か、という基本的な事項について一から徹底的に教えて頂きました。論文の講師をして下さった津覇先生には、ジュウウンネン前、私の学生時代に大学受験のために通っていた別の某予備校で現代文を教わってことがあり、奇跡的な再会に感動しました。当時パッとしなかった私(今もですが)を覚えていて下さったのはとても感激しました。論文の講座は、書いた論文の内容について否定することなく、ポジティブな感想を伝えて下さったので、毎回楽しく受講することができました。また教養の講座は、先生方が大事な部分を何度も繰り返し指導して下さり、教職について多くのことを学ぶことができました。私が今回合格できたのは、ひとえにメセナの講師の方々のおかげです。心より感謝申し上げます。

これから沖縄県の教員として、メセナで学んだ全てのことを教訓に、本県の将来を支える人材育成に尽力して参ります。そして私の合格体験をここに記すことで、今後採用試験を受験される方々の一つのヒントになれば幸いです。

<一次試験対策>

今回一次試験の一部免除者が7名と多い中で、自己採点の結果が合計180点だったので、結果が出るまでは不安でしょうがない思いでした。ですがなんとか一次試験を通過できてホッとしました。
私の一次試験対策ですが、「本当の選考試験は二次試験」と伺っていたので、一次試験で重要なのは、あくまでも試験をパスすること、そのために何を目指せば良いのか、という観点に注視しました。
専門試験は過去問の傾向を分析したところ、8~9割方教科書に書かれている内容から出題されていたので、今回も同様と信じ、臨任をしていたため日々行っていた教材研究以外では、正直なところ試験の前日に教科書(電気基礎・情報技術基礎・電子技術・電気機器・電力技術1・電力技術2)を見返した程度でした(補足すると、民間企業でも一部の知識を活用する仕事をしていたので、基本的なことはある程度修得していました)。試験では凡ミスも目立ったので、計画的に、週単位でたとえば「今週はこの科目」などと一日のうち一時間程度でも勉強をしていれば、もっと良い点が取れたのかなと今では感じています。
教養試験は、一般教養にはあまり力を入れることなく、特に教職教養に重きを置いて取り組みました。その理由は、教養の講座を受けているときに國吉先生が、「競争の激しい校種・教科では教養で8~9割は点数を稼がなければならない。だがそれ以外では6割程度取れれば十分。」と仰っていたので、合計137点で半分の順位である工業(電気)はそれ以外に分類されるな、と判断し、素直に6割を目指すことにしたのです。そのために「6割ということは90点中54点取れれば十分ということなので、一般教養が30点中半分の15点、教職教養で60点中65%の39点を目指す」ことに決めました。そして、一度目の受験で15点は取れていたこと、またメセナの月例テストでも毎回一般教養は15点前後取れていたため「この目標はクリアできる!」と確信したこともあり、一般教養には根を詰めて取り組むことはしなかったのです(本番では結局11点止まりでしたが…)。教職教養は、60点中39点を目指すため、範囲の広すぎる教育原理と教育史は最低限の勉強に留めました(古堅先生ゴメンナサイ)。そして教育法規と学習指導要領は空欄補充問題を何度も何度も繰り返して暗記し、本番直前に沖縄県の教育施策について何度も読み返して頭にたたき込みました。その結果、なんと目標の39点を超え、41点を取ることができ、教養試験に関しては(私としては)満足の結果でした。

<小論文対策>

私は論文の講座を開講初期から受講しました。最初の頃は一つの課題につき自宅でPCのWordソフトを用いながら、構想六時間、原稿に書き起こすのに一時間を要して完成させていました。当然本番ではこのペースでは間に合わないのですが、3月頃までは私は焦らず納得のいくまで構想することに努めました。その理由は、小論文を書き上げるのに必要なネタづくりに専念したためです。小論文は序論・本論1(柱1)・本論2(柱2)・結論の四段構成にするほうが60分間で1200字という字数指定をクリアするのには有力である、と津葉先生より教えられました(実際の試験時間は75分でした)。そこで3月までは私オリジナルの、二本の柱となり得るネタを複数個確立させることで、どのような課題にも対応できるようにするための準備期間としました。そしてできあがった小論文を津覇先生に添削して頂き、序論と柱二本と結論の構成などについての意見を伺いながら小論文の完成度を高めていきました。そして4月以降は、PCを使わずに構成をメモ書きし、メモを元に文章を組み立てる訓練をしました。4月の始めは構想と原稿に書くのにトータル二時間程度、6月の終わり頃にはトータル90分弱で書き上げることができるようになっていました(それでも本番の時間内では書き上げることはできないのですが)。そして一次試験の結果が出てすぐに二次試験対策の申込を行ったあと、試験本番までの二週間、平均毎日1本の小論文を書くと決め、メニューをこなしました。ここで何度も繰り返し書いたことが奏功しました。最初は、やはり80分以上かかっていた時間も、徐々にペースが上がり、最後の4本にいたっては70分を切るペースで書き上げることができるようになっていました。そして本番はどうだったかというと、なんと55分で書き上げてしまいました!残りの20分間は、文章の繋がりに不安のある箇所を修正したり、誤字脱字や読みにくい文字などをチェックしたりしていましたが、最後の1~2分は完全に鉛筆を置いていました。
本番でそれまでと違う格段のスピードで書き上げることができた理由としては、出題形式の差によるところが大きいと思います。平成27年度実施の小論文試験では、それ以前と形式が全く異なる別紙資料型で、資料文から引用することが求められたとのことでした。今回もこれを踏襲した課題が出されると踏み、その対策として別紙資料型に慣れていましたが、本番の試験は別紙資料型ではなく、資料文からの引用の条件はありませんでした。小論文対策で何度も書いた論文では、別紙資料から引用して序論を書き上げ、柱二本に繋げていく練習をしていたので、資料から引用した文節を自分の論文として組み立て直す作業に苦労しましたが、本番では何度も書いた様々な序論のうちから課題に正対するものを選ぶだけであったため、ほとんど苦労なく書くことができたことがその要因だと思います。ですので、次年度以降受験される方も、別紙資料型の課題で訓練を積んでおけば、どのような出題形式となってもオールマイティに対応できるようになると思います。

<面接対策>

面接は、その練習でさえ、意外なほどに緊張しました。そして緊張すると、普段通りに流暢な日本語で喋ることができなくなってしまいました。私はメセナでの二度の面接練習のうち一度目は、ガチガチに緊張してしまい、考え抜いた志望動機でさえ満足に話すことができず、打ちのめされてしまいました。伊禮先生から、滑らかな返答でなければ聞きづらく、自信がなさそうに聞こえると言われたこともあり、何度も練習を繰り返して、志望動機と自己アピールは緊張している状態でも話せるようにしました。また友人と空き教室を借り、二次対策テキストの面接で聞かれる予想項目から出題したりする練習を繰り返しました。さらに勤務する学校の校長先生にも面接練習をして頂きました。そして二度目の面接練習では、全部の質問に対して流暢に、とはいきませんでしたが、一度目の面接練習と比べると大きく改善されたことを実感しました。そして、二次試験の一日目が終わった後にメセナに来て、面接の練習を友人としていると、伊禮先生が最後に面接練習に付き合って下さいました。本番が翌日に迫っていたこともあり、おそらくこのときが一番緊張していたと思います(本番よりも笑)。そして本番はあっという間に終わってしまったとの印象が強いです。面接で聞かれた内容は、そのほとんどがメセナの二次対策テキストに記載されている内容でした。ですので、とにかく面接は練習を何度もこなすこと、そしてテキストに書かれた項目には全て(と言わずともその大部分に)答えられるように準備することが大事だと思います。

<模擬授業対策>

工業(電気)の模擬授業は、科目を一つ指定され、教科書を一つ持参し(出版社は未指定)、約200ページ以上もある範囲から一つの課題を出題される形式でした。そして今回は「電力技術1」の科目を指定されました。私にとっては幸運なことに、これは現在私が臨任をしている学校で生徒に授業をしている科目でした。とはいえ、なにしろ範囲が広すぎますので、どう対策を取ればよいのか非常に困惑しました。しかし、せっかくメセナの講師の先生方が模擬授業の練習を2回にわたって指導して下さるので、範囲の中から5つの問題を精選し、担当講師の古堅先生に提出しました。メセナでの2回の模擬授業練習では、二次試験対策のオリエンテーションで頂いた「評価の着眼点」をとにかく意識して取り組みました。これを意識するあまり、2回の練習のどちらも、課題がたとえば「~について説明する授業を行って下さい。」である場合に、その内容の半分も説明できていない状態で終了時間を迎えてしまいました。しかし練習後の先生方の評価を伺ったところ、声が大きくて良い、字が見やすくて良い、生徒への配慮・目配りができている、などの高評価を頂くことができましたので、これで良いのだと自信になりました。また面接の練習と同様、模擬授業についても、空き教室を予約し、友人数名と何度も練習をし合いました。他教科の友人との練習は、様々な意見を頂いたり、板書の仕方もそれぞれの特徴があったりと、とても参考になりました。さらに、現在臨任をしている学校の電気科の職員にも協力をお願いし、模擬授業の練習に付き合っていただきました。諸先輩方のご意見はどれも、とても参考になるものばかりでした。二次試験対策をする場合は、積極的に周りの同志や関係者とコミュニケーションを取り、一緒に練習をすることをお勧めします。
そして迎えた模擬授業試験の本番ですが、私が精選し予想した問題は大きく外れてしまいました。問題を見たときにあまりの想定外の事態に一瞬頭の中が真っ白になりましたが、構想時間5分の間に落ち着きを取り戻し、冷静になって授業展開を構想することができました。そして何度も練習したことを信じ、「評価の着眼点」を意識しながら、本番に臨むことが出来ました。
本番では、前時の授業の振り返りからじっくりと始めたこともあり、課題にあった展開をの部分を全く説明しないまま時間終了となってしまいました。これがどのような評価になるか不安に感じていましたが、フタを空けてみると予想外に良い評価を頂いたので、模擬授業は課題をいかにクリアするか、よりも、「評価の着眼点」をいかに意識して授業を行っているか、のほうが大切であると思います。

<二次試験の留意点>

教員採用試験を振り返ってみると、一次試験と二次試験は全くの別モノだったな、というのが正直な感想です。二次試験を受けてみて、「本当の選考試験は二次試験」という言葉の意味がとてもよくわかりました。一次試験は、解答をメモしていれば、自分の点数が目で見えます。やればやるほど点数が伸びるし、周りとの競争のし甲斐もあります。しかし二次試験は解答をメモすることなどできませんので、試験当日の一発勝負です。後日結果が郵送されてきても、何故この点数なのかは知る由もありません。ですので、二次試験は、「どれだけ教師になりたい気持ちが強いのか」そのための「自己分析がどれだけできているか」、そして「どれだけ自分を信じられるか」、がとても重要な要素になってくると思います。
そして、二次試験で最も重要なことは、採点官、面接官、試験官を恐れないことだと思います。採用された場合、二次試験で目の前にいる人たちは、同僚あるいは上司になる方々です。ですので、最初から相手に臆し、ビクビクしながら試験室に入室するのではなく、「来年から宜しくお願いします。」との気概を持って、自分はどういう人間であるかを確実に売り込むことが、合格へと導いてくれる近道だと思います。

○H28年度実施 高校・保体 合格

今回、教員候補者選考試験を受講するにあたり、一次試験対策と並行してウェイトトレーニングだけは行い、二次試験に備えていました。一次試験が終わって二次試験対策に入ると同時に、「面接ノート」の作成に取り掛かりました。「面接ノート」は50項目程度の質問に対する自分の答えを書いたノートです。始めは、質問に対する回答を丸暗記し、次に自分の言葉で話せるように練習しました。ある程度力がついてきたところでメセナの模擬面接を受けましたので、模擬面接の評価も高く、自信を持てるようになりました。小論文対策については、私の場合、今年から論文対策を始めたため、一つの課題について論文を作る際、一からすべてを自分で考えることはせず、国や県の施策に乗っているセンテンスやワードを組み合わせた「仮論文」をメセナの先生に添削してもらいながら「自分の論文」にしていきました。模擬授業は、過去の傾向から今年出題されそうなところをいくつか予想し、メセナの模擬授業を含めいろいろな方にみてもらい、とにかく場数を踏みました。

最後に、教員候補者選考試験を受験するにあたって、メセナの講師の皆様や事務職員の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございます。これからも沖縄県の子供たちのために精一杯頑張っていきます。

○H28年度実施 小学校 合格

1.本腰が中々入らないあなたへ

私の受験体験記はおそらくほかの受講生とは、だいぶ違う視点になっているかもしれませんがご了承ください。また、これまでの先輩方の受験体験記は中々本腰が入らなかった私の愛読文でした。今ご自身がやっている勉強の何らかのスパイスになれば幸いです。
今年はメセナに通って2年目の年で、受講科目は、「教養」「小学校A」「小学校B」の3科目を受講しました。11月の本講座から受講し、とりあえず、週に2日(2月からは週3日)は休まずに受講しよう!と淡々と授業を受けていきました。「合格したい!」とは思っていてもなかなか行動が伴っていなかった日々が2月までつづきました。実際に、私のように勉強に中々身が入らない人は多いのではないでしょうか・・・。周りはどんどん私よりも若い世代が入ってきて、気持ちは焦っているはずなのに、行動には移せない日々が続きましたが、転機が訪れたのがちょうど2月上旬です。

2.一次合格に向けた転機

一次試験は、周りに知り合いもいない状態での試験勉強でした。とことん自分に甘い私は、本当に週に2~3日のメセナの講義以外ではほとんど机に向かわない日々でした。試験勉強のための時間づくりのために仕事も支援員(15時まで勤務)をしていたのに、結局活かしきれていませんでした。正直、2月までは「このままでは、今年も難しいだろうな」考えていました。そんな折にメセナで新しく導入されたのがキャリアアドバイザーの先生との相談タイムでした。週に1回、先生に相談するために予約を入れ、勉強の進捗状況を報告し、「次来るまで、どれくらいやってくる?」と約束をして帰るというサイクルは、中々本腰が入れられない私にとってはとても効果的でした。
アドバイザーの先生に会うたびに気持ちがリセットされ、その時々に応じたアドバイスをいただきました。また、このときから始めたのが「テスト分析」「1日の勉強時間記録」です。「テスト分析」は、教職・一般教養の月例テストと専門模試を細かく表にしたものです。自分の現状把握にはとても効果的で、ぜひ皆さんにもおすすめします。「1日の勉強時間記録」は、タイマーを使い分単位ではかったもので、トイレに立ったり、集中が切れたときは止めながら記録しました。実際に始めて見ると、本当に自分が勉強できていなかったことが自覚できます。分単位で考えることは、どんなに忙しくても10分でも勉強しようという気が起きるため、少しずつ勉強時間が増えていったことも確かです。

3.一般教養・教職教養

一般教養については、正直、ほとんど触れることはできませんでしたが、目標として設定していた点数をとれていたことと、小学校の全科を勉強する中で身についていく範囲でカバーしていきました。あとは、塾の講師をしていたこともあり、高校入試までの範囲は一通り毎年目を通していたことも役に立ったのかもしれません。
教職教養は、ぜひメセナの講義を受講することをお勧めします。大学での講座や他塾で以前に受講経験がありますが、本当に一番わかりやすく、何より眠くならないことがおすすめポイントです。独学でやるには不安の多い教職教養です。近年の傾向や覚え方、多くの資料提供があるため、すべてをこなすためには相当のやる気が必要ですが、私は、メセナ以外の教材は一切使わず勉強してきました。最後まで、中々点数が伸びず悩んでいたこともありましたが、本番で目標点をとることができたのは、あきらめなかったからだと思います。今年の傾向も専門教養ほどの変化は少なかったと思います。メセナで予想されていた通りだったので少々の変化に対応できる程度でした。

4.専門教養(小学校全科)

専門は、各教科とそれぞれの指導要領に大きく分かれます。11月から1月までは「小学校A」のみで、もともと算数が好きだったということと、模試で去年から目標点をクリアできていたので、算数は授業以外ではほとんど触らず、そのほかの科目に時間を使いました。また、模試の結果から学習指導要領が私の弱点だと認識していたので、2月からは多くの時間を学習指導要領で勉強していきました。「小学校B」で毎週のテストに向けて、復習と演習を繰り返し行っていきました。試験勉強後半の大半を指導要領だけに使ったといっても過言ではありません。
専門教養は、問題数と配点、問題傾向、問題の順番に大きな変化がありました。これも、メセナの講座の中で何度も予告されていたので大きな動揺はなく解くことができました。印象的な変化は、国語の古典が入ったところや算数の出題範囲が広がったところ、指導要領の出題形式です。私は、以前の形式の時から、問題を解く順番に気をつけて解くようにしていました。例えば、国語や算数の時間がかかる問題を後回しにして、指導要領やそのほかの問題を先に解くといった簡単な方法です。本番でもその方法を崩さず、時間内に解き終わることができました。あと、問題数はかなり減りましたが1問にかかる時間が増えたので以前の形式と同じようなスピードで解くことを心がけていくことが大切だと思います。

5.一次試験終了直後からの取り組み

一次試験終了から二次試験までは1か月ほどで、合格発表を待ってから二次試験を始めては満足な対策ができないと思いました。二次試験は未経験だったので、これまで合格した多くの人からたくさんの情報集めをしていました。今の段階からできる限り多くの人から情報集めをしていくことをお勧めすます。まず、先輩経験者の助言通り美容室の予約からしました。美容室へ行く目的は2つあります。1つ目は、伸びきった髪を面接等のためにもさっぱりさせるため、2つ目は、プールがあるため女性は長い髪を素早くまとめるためです。後は、音楽の楽譜を用意しました。二次試験の内容は多岐に渡るため、以下に私がやったそれぞれの対策の流れを記しておきます。

・プール・マット(3日目午前):今年のプールの課題は、クロール25メートルでした。
7月19日からメセナスポーツクラブを受講していました。二次試験の勉強仲間を作れたのもこのクラブがきっかけです。運動が得意な人もそうでない人も体づくりをおすすめします。プールは、去年からタイムを計り始めたようなので練習の時も何度かタイムを計った練習を行いました。水着は、臨任の時に使っていたものをそのまま使用しました。半袖半ズボンタイプで、選ぶときに気を付けたのは、ズボンと上着のサイドにボタンでつなげられるタイプのものを選びました。マットのウェアは、上は白いポロシャツ、下は黒の長ズボン(だらだらとしないもの)を選び、15×20のゼッケンを100均で買いました。実施要項にあったとおりの形式にすれば間違いないです。
今年の本番は、マット・プール同様に25名弱の班編成が発表され、全体説明・準備体操の後、女性はマット→プールの順で行いました。前半の班は1度の通し練習をした後に自分の番がくるまで5分ほど部分的な練習をすることができましたが、次の班からは男性がプールを早く終えたからか、練習時間が短くなりました。私は中盤だったので、練習は1度の通し練習のみでした。3名の試験官の前で受験番号と名前を名乗ってから始めます。マットの下からのスタート、倒立前転だけはやり直しが認められ、開脚後転後は足をそのままの状態から後転に入るよう指示がありました。後は、水平バランスはマットを降りて床でやるよう指示がありました。前年から変わっていないところは、倒立前転の補助はなしというところです。待ち時間にできる限り体をほぐして待つよう心がけるといいと思いました。
プールは、地下にあったのでマットが終わり次第、一緒の班の人と移動しました。前の班が呼ばれるまでは少し時間があったので、軽食を食べて待ちました。班で呼ばれた後は、受験票を受け取り、レーンと組が発表され、着替えを済ませたあとプールサイドで待ちました。簡単な補足説明後、シャワーを浴び、一度25メートル泳いだあとすぐに本番でした。各レーン担当の試験官1名に受験番号と名乗った後ゴーグルの準備をしてベルの合図とともに入水、スタートという流れでした。タイムは、マイクでカウントアップされ、秒単位でのタイムを聞き取った後は、シャワーを浴びて着替えて試験終了です。私と同時に泳いだメンバーは大体25秒前後で泳いでいました。また、途中で足がついたとしても最後まで泳ぎ切るようにします。プール未経験者の私が泳ぐときに気をつけていたことは、息継ぎのタイミングです。大体15メートルのところで1回、ゴールするまでにあと2回ほど息継ぎをするようにしていました。プールとマットの調整の基本は、無理をしないことだと思います。

・オルガン・リコーダー(1日目午後):どちらも私は苦手ではなく自分で対策をしようと思っていたので、まずは楽譜を取り寄せることをしました。楽譜が届いた後は家にあるキーボードで毎日10分ずつの練習を繰り返しました。また、経験者だからといって難しい伴奏は避け、確実に弾けるレベルのものを選び、弾きながら歌う練習を繰り返しました。ほかの対策の息抜きだったのが事実です。オルガンの弾き歌いは、キーボードでメトロノームを使いながら速度を上げても指が動くよう練習しました。リコーダーは本当に最低限の練習のみでした。暗譜して目をつぶって吹けるほどに練習していたので本番も落ち着いて演奏することができました。
本番は、2日目の午後で5~6名ほどのグループが編成(1日目午前に発表)されていました。控室と試験室がリコーダーオルガンそれぞれ別々に用意されていました。私たちの班はオルガン→リコーダーの順番でしたが、逆の人もいました。午前の試験が11時半前には終わっていたので12時の練習開始までには食べ終わるようにしていました。リコーダーがあるので、早めに終わった人は歯磨きをしている人もいました。12時からは、試験室で一人1回の練習時間がありました。次々に練習が始まったのであっという間でした。並ぶのが遅かった人は練習ができなかった人もいたかもしれません。ペダルもありましたが、使っていた人はいなかったと思います。というよりは、あまり使いやすいペダルではなかったので。オルガンの練習後は、控室に戻ってリコーダーの練習をしました。
オルガンとリコーダーともに、2人の試験官がいて受験票を見せて受験番号・名前を名乗ってから演奏を始めました。歌は声がしっかり出せるよう心がけました。子どもたちがいると想定して鍵盤よりも前を見て歌えるよう意識しておこないました。周りの受験生をあまり意識しないで自分のやってきたベストが出せるようにしたらいいと思います。オルガンは、音量調整はできません。設定されていた通りで行います。オルガンは試験官の方向を向きますが、リコーダーは試験官に横向きになる形でした。

論文(1日目午前中)】:論文の対策は、2月から別の塾で書いていました。一次試験の発表があるまで同じ方法で進めたのですが、毎週決まった時間に授業があるわけではなく、論文を書いたら郵送し、先生と時間帯を約束して添削をしてもらうといった方法をとりました。論文は一次試験の勉強中からやっていましたが、中々かけない時期もあったでの、自分のペースでできる方法を選びました。特に一次試験終了後から合格発表までの期間は毎日書くことができ、発表までに時間をかけて書き慣れることを意識しました。合格発表後は、メセナの二次対策を受講していたので津覇先生との対策が始まりました。それまで学力向上に関して何枚か仕上げてきていたので、二次対策が始まって1週間は今まで書いていなかった豊かな心や道徳関係、体力向上、生徒指導、どの内容が来てもかけるように用意していました。1枚1枚を、時間をかけて合格がもらえるようにし、10種類書き上げたあとに1度だけ時間を図って資料を見ずに書きました。75分の制限時間で63分かかりました。
本番は、試験室が朝掲示板で発表され、適性検査の後15分休憩(といってもトイレに行けるのは5分くらい)で始まりました。去年のような別紙資料はなく、時間は去年同様の75分(時間は、一次の合格通知でわかります)で、文字数は例年と変わらず1200字でした。内容は、周囲の予想通り「豊かな心の育成」についてでした。前文に指導の努力点にある豊かな心についての文言が載り、授業における取組について触れるものでした。私は、練習していた通り例を2つ使って書きました。今回の所要時間は55分ほどだったので、誤字脱字の確認がゆっくりできました。

模擬授業(2日目午前中)】:模擬授業の対策は、グループで行うことを強くお勧めします。いろいろな情報を共有できることだけでなく、励ましあうことでとても心強かったです。私は、メセナスポーツクラブで知り合った方にお願いして8名のグループに参加しました。教科書は臨任していた学校にお願いして借りました。指導案は提出が無かったので、メンバーと相談して、教科書や資料を見て本番の形式に近い形で構想→模擬→練合(相談)の流れで練習しました。社会での模擬授業が過去に無かったので、不安が多くありましたが、不安を減らすためには練習しかありませんでした。全範囲を一通り読むなどして、特に出そうなところは板書計画を立てて練習しました。
メンバーとの練習以外には、メセナでの模擬授業が2回、琉大教育学部での模擬授業が1回予約を入れました。実際に先生方からのアドバイスをいただくことで、本番までに修正していくことができました。緊張する機会をつくり、慣れさせていくこともおすすめします。
社会の授業の相談は、大学でお世話になった先生(静岡在)に電話でアドバイスと資料をいただき、小学校で社会を専門にしている先生に直接話を聞きにいくことで、イメージづくりができました。時間がない中でも作ってよかったと思える時間でした。
本番は、控室に集合し順番が来るまで教科書等を読む時間がありました。決められた順番で構想室に呼ばれました。10分の構想は、筆記用具の持ち込みで本番の教室で使っていい資料2枚の情報、「日本の食料自給率と課題」についての授業をやることが指示されました。メモ欄がA4の大きさで用意されていますが、私はほとんど板書計画を書きました。あとは、授業を行う上で大事にしていることを忘れないように周囲に走り書きしました。この課題が書かれた紙とメモ用紙は模擬授業後回収されました。
授業は、18分ほど行われました。私は、子どもたちを意識して、目配りや指名、声かけを行いました。試験官がうなずいてくれたり、笑顔で見てくれていたので落ち着いて行うことができました。授業終了後は、控室には戻らず昼休憩の場所(書道教室)に移動して1時間以上休憩時間(模擬授業が終わり次第なので、人によっては30分しか休憩時間なし)がありました。

面接(2日目午後)】:面接の対策は、模擬授業と同様にメセナで2回、琉大教育学部で1回練習しました。最初の面接は、英語も覚えていなくて話せない、生徒指導における対応で詰まってしまうなど準備不足な自分を自覚する機会になってしまいました。そこから悔しい気持ちと足りない部分を修正して、琉大での練習に挑みました。現役で合格している後輩たちの初々しい勢いを感じました。一か所ではなく違う場所で練習するとすごく刺激になりました。
本番は、午前中の模擬授業と同じ控室で昼食を食べた後集合しました。順番がくるまでは午前と同様に控室で準備をして、面接本番は22分でした。
面接で聞かれた内容は、メセナの面接練習でやったものとほとんど同じでした。

6.その他

提出書類の確認は忘れずに(^^♪ 特に、封筒の裏に両面テープを張ることを忘れないようにしましょう。封筒だけは不備があった場合、月曜に県庁で受け取ってくれます。それ以外は、不備があったら受け取ってくれません。昼食は、私の場合はおにぎりにしました。食べることが遅いことと、片手でもさっと食べれるからです。

PAGETOP
© 1996-2024メセナ予備校│沖縄│看護教員受験塾.