私は、予備校に通うまで昼間は看護助手の仕事をしながら、夜の看護コースを受講する予定でした。実際に入学して、自信過剰であったと気づきました。20年以上前に学習したのか、しなかったのか思い出せません。特に数学の授業では全く分かりませんでした。テストでは信じられないくらいに点数が取れませんでした。そこで仕事を諦め、受験勉強に専念することにしました。
私は約20年間、仕事をする中で、机の前に座ることがありませんでした。一日中、立っている生活から座っている生活への変更は難しく、なかなか出来ませんでした。勉強机に座っていても落ち着かず、何度も立ったり、居眠りしてしまいました。思ったように学習が進まず、悩んだ末に諦めようかと思いました。
昔、調理の仕事をしていた時に分量を間違えた事があったのは、計算ができていなかったからだと気づきました。だから小学校の分数や単位の学習を復習しました。しかし、何度も覚えては忘れるの繰り返しでした。それを成底先生に相談しました。先生は、数年前に40代の方が2年かけて予備校に通われて、合格された話をされました。また、私が解説を読んでも分からないと質問に行くと丁寧に紙に書いて教えてくださいました。
なぜ学習が進まないのだろうかと自分自身の生活を振り返り、学習時間が短いと反省しました。家では余計な事に気が散ってしまうので、できるだけ予備校の自習室に行くようにしました。また、家事等の時間短縮に努めました。徐々に覚え、分かる事があるようになると、少しずつ勉強時間を延ばせるようになりました。
また、長い間、私は看護学校のオープンキャンパスに行きたいと思いながら、行く事が出来ませんでした。30歳を過ぎていて恥ずかしいと思っていました。しかし、予備校の先生方が看護学校の面接対策として、必ず参加してくださいと言われました。高校生でない人も参加しているという情報も教えてもらいました。また、看護協会が主催している看護体験を病院でできる情報を教えてもらいました。メセナ予備校と病院との連絡で、看護体験を申し込みできました。私は初めて病院見学に行き、医療関係の様々な職種の方たちの説明を聞きました。新しくて珍しい物事をたくさん見学できて、とても有意義な体験をすることができました。
メセナ看護コースの卒業生が残してくれた「面接で聞かれた事」という資料は役に立ちました。私は、紙に書いて、自分の考えをまとめて面接練習に挑みました。しかし、緊張してあがってしまい、話が出来ませんでした。先生方は面接練習を個別に4回してくださいました。たくさんのアドバイスをくださり、私もやる気を持ち続けて、毎日練習する事が出来ました。 また、自習室や教室で知り合った人達とも励まし合う事ができて、本当に助かりました。ありがとうございました。