一次試験の対策
私は、2019年9月から本格的に教員採用試験の対策を始めました。
学習時間は平日5~7時間、休日12~15時間でした。一次試験は大きく分けて、一般教養・教職教養・専門の3分野に分かれています。
一般教養に関しては、範囲が広すぎるため一切勉強しませんでした。その代わりに教職教養と専門で満点を取ることを目指しました。
具体的な点数でいうと、一般教養15点・教職教養60点・専門180点の計255点を目標に取り組みました。
教職教養は、メセナの問題集を覚えるまで何度も繰り返し解きました。
教職教養は大きく、①教育法規②教育原理③教育心理④教育史⑤特別支援教育⑥生徒指導⑦沖縄の教育の7分野に分かれています。
自分の苦手分野を分析し、テストの傾向を踏まえながら重点的な学習を進めると、より効率的に点数を取れると思います。
専門はまず、学習指導要領解説を完璧に覚えるまで読み込みました。
3年間で中学校学習指導要領解説・高等学校学習指導要領解説をそれぞれ50周以上は読み込んだと思います。
学習指導要領解説を完全に覚えると、8割以上取ることができます。
その後、保健体育の副読本を読み込みました。球技に関しては、隔年ごとで出題される種目が変わるので、各種目一通り学習した後は、今年出題されるであろう種目を重点的に覚えると良いと思います。
それに加えて、新体力テストに関する資料・資料の手引き・スポーツ基本法などを覚えると、限りなく満点に近づけると思います。
二次試験の対策
二次試験の対策は、一次試験の合格発表があった日から始めました。
二次試験まで3週間しかなかったので、毎日10時間以上必死に取り組みました。
まずは、模擬授業の大枠を作り、ある程度模擬授業の型が出来上がったら、職場の同僚や先輩教師に見てもらいました。
指導案を作成する際には、評価基準や評価の方法、教材観・生徒観、予想される生徒の反応、教師の声掛けなど細かい部分まで作り込みました。
その後、メセナの先生方に模擬授業を見てもらい、修正と実践を繰り返しました。私は養護教諭志望の友人と3人で模擬授業、面接の対策に取り組みました。
体育だけでなく、他教科・他校種からの視点でアドバイスをもらったことで視野が広がりました。
本番の面接で聞かれたことのほとんどがメセナで練習していた内容でした。
メセナでの面接練習で受け答えができれば、本番心配することはないように思います。
受験生へのアドバイス
一次試験は、とにかく量が大事だと思います。人よりたくさん勉強すると人より高い点数が取れます。
また、特別支援学校2種免許を取得し15点の加点があったこともとても大きかったです。
加点や一部免除など、長期的な戦略を立てることが一次試験突破への道だと思います。
二次試験は自分の軸を持ちつつも、たくさんの人に見てもらいアドバイスを受けることが重要だと思います。
たくさんのアドバイスの中から、自分に必要なことを取捨選択していけばいいと思います。
また、面接は日ごろの積み重ねが大事だと感じました。私は3年間、津覇先生の論文講座・二次対策講座を受講していました。
対話的な講義の中で、教育のトレンド、教育課題と改善策などを学ぶことができたので、面接もスムーズに応答することができました。
高校保健体育は倍率が高く、なかなか合格することができません。
私も家族や職場の同僚、友人などから他校種に切り替えるよう何度も勧められました。
それでも、人生一度きりなので自分を信じて最大限の努力をし、目標に向かって突き進んできました。
その中で、共に戦う仲間、一生懸命指導して下さる先生方に出会い、この度合格することができました。
努力は必ず報われるとは限りませんが、目標を達成するためには最大限の努力をする必要があります。努力を積み重ねていれば、必ずあなたにとってのビッグウェーブが来ます。
少ないチャンスをものにするために、今日も一日頑張りましょう。
メセナの先生方、3年間お世話になりました。ここからがスタートラインなので、また気を引き締めて、これまで以上に頑張ります。
本当にありがとうございました。