高校公民を受験し続けて11年になります。
当初はいつか受かりたいなぁという軽い気持ちで勉強は一切せず、鉛筆を転がして解答を選んでいました。結果は5割にも満たず、ビリに近い順位だったのを覚えています。
落ちても高校公民は難しいからしょうがないと落ち込むことはなく、勉強にも火がつきませんでした。
このような記念受験が7年ほど続き、気づけば周りの友人達は皆採用されていきました。
補充はあるから仕事には困らないと思っていた矢先、補充の連絡が無くなり、無職になりました。
貯金無し、税金地獄、出費の嵐。そのようなことがあり、やっと目が覚めました。本気で勉強すればすぐ合格するだろうと思っていましたが、結果は15位。それから7位、6位、10位と一次試験の難しさを痛感させられました。
今振り返って見ると、二次試験の対策に重点を置きすぎていたことが失敗の原因だと思います。
公民の二次は厳しいので今からやらないと間に合わないという気持ちが先行していました。
今年度は二次の勉強は一切せず、メセナの公民の授業に初めて通いました。
週一回のメセナは毎回自分のモチベーションを上げてくれました。メセナの教材、公民過去問、センター過去問、河合塾・駿台等のセンター対策問題集、難関大学の入試問題などできる限り問題を解きました。
他にもセンター対策の参考書を読んだり、YouTubeやNHKのラジオを視聴したりしました。問題集はやり終えると床に積み上げていき、試験前には1mを目指しました。(実際は70cmほどでした。)積み上げた数だけ試験前に自信となりました。
以前は勉強時間を多くとることに重きを置いたライフスタイルでしたが、今回はバランスのよさを重視した生活を心がけました。特に睡眠はしっかり取るようにしました。眠たい目をこすりながら勉強するスタイルは私には合いませんでした。また過剰な我慢はせず、思いっきり趣味に没頭したり、遊ぶ時間を作ることでストレスを溜め込まないようにしていました。
このようなスタイルと今までの積み重ねもあり、今年度初めて一次試験を突破することができました。
内容が大幅に縮小、そして日程が延期となった二次試験ですが、一次を合格した余韻に浸り、なかなか勉強がはかどらない日々が続いていました。
勉強が上手くいかない中、様々な先生に喝を入れてもらい、少しづつモチベーションをあげて行くことができました。
コロナ禍ということもあり、管理職や同僚教師に声をかけづらく、メセナでの対策と自分でのシミュレーションのみで本番に望みました。
練習での面接・模擬授業ともにイマイチな評価だったのですが、津覇先生が「これでいい。伝わるよ。」と練習をするたびに前向きな言葉をくれたので、それが大きな励みになりました。
本番が始まる前までの時間は物凄く緊張しましたが、始まってからは緊張はありませんでした。どうやって自分の土俵に面接官を誘導するか?前の質問では上手く返せなかったから次の質問はそれを取り返すつもりで行こう!などと終始考えながら面接を受けていました。
また、大きな声を出すようにしました。(マスクがずれるのでオススメしません。)予定時間よりもだいぶ早めに終了したので手応えはありませんでしたが、運良く合格することができました。
メセナには公民に関する沢山の情報、教材があり試験対策にはとても役に立ちました。
また、毎年公民の合格者が出ていることからもレベルの高さがあります。2月の専門模試で170点を取る方がいてとても刺激になりました。
今年落ちていたら、再度メセナにお世話になったと思います。指導して頂いた先生方、本当にありがとうございました。最後に一番感じたのは諦めないということです。
私も最初はビリに近い順位でしたが合格までたどり着くことができました。
決して諦めなければ必ず合格できると思います。