教員採用試験合格への道
私は、2年間臨任で学級担任を経験しました。2年目は、離島での臨任で5年生と担任をしました。
日々、成長していく子どもたちの姿を見ていると、「次年度は6年生の担任として、あと1年、一緒に成長していきたい」という思いが強くなりました。
しかし、小さな島で次年度は学級数が減ってしまい、臨任の枠もなくなってしまうということを知り、とても悲しかったし、悔しかったことを今でも覚えています。
「次年度は本島で臨任できるかな~」と考えている時、校長先生から「もう教員になりたい気持ち、かたまっているだろ?1年休んで勉強するっていう選択はないのか?」と聞かれ、最初は自分が本当に勉強を頑張れるのかという不安もありましたが、二度と今回のような悔しい思いはしたくないという気持ちが強く1年間臨任をせず勉強することに決めました。
周りの本務の先生方に「次年度は勉強頑張ります」と伝えると、たくさんの先生方がメセナ予備校をすすめてくれました。
この1年で勝負したいと思っていたので、10月末からの第1講から小学校Aと教養の2つに通い始めました。
10月~3月は離島での勤務だったので、金曜日の5時に船で那覇に来て、土日にメセナへ通い、日曜日の午後に島へ帰るという少しハードなスケジュールでした。
土・日帰った時くらい友達と遊びたい、ゆっくりしたいと思う時もありましたが、毎日一緒に過ごす子供たちを見ていると、自分も頑張ろう!!と気を引き締めることができました。
メセナに通い始めてからは、平日も最低1時間は勉強をしていました。
最初は、座ってシャーペンをにぎる1時間がとても苦しかったです。ですが、1か月に1回の月例テストで自分のメセナでの順位がでるので、上位に入りたいという思いから、自分から進んで勉強するようになりました。
小学校Aでは算数や理科の授業が多く、問題集ももらえるので、何度も繰り返し解きました。分からないところはメセナに行った時に新里先生や國吉先生に教えてもらいました。
初めは(こんなことも分からないの?)と思われるのではないか...と不安でしたが、メセナの先生方はいつも優しく、丁寧に教えてくれるのでとっても質問しやすかったです。
4月からは、支援員をしながら、平日にメセナへ通い、小学校Bも受講しました。平日3時間以上、休日5時間以上と決め勉強しました。
10月から通っていたので、月例テストの順位もだんだん上がり、このまま合格できそうだな~と思い始めた時、メセナで中学校の同級生と再会しました。4月から通い始めたといっている同級生に月例テストの順位を聞くと、「あー1位だったよ」と言われ、(10月から通っているのにボロ負けだ!)と驚き、そして悔しかったです。
合格できるかも!!と思っていた気持ちが消え、独学でやっていてもできる人はいるんだな、自分ももっとやらなくちゃ!!と思いました。再開した同級生と毎日一緒に通い、メセナのない日も一緒に勉強しました。共に夢を目指す仲間であり、"この人に勝ちたい"と勝手にライバルだと思っていました。
4月から7月までは本当にあっという間で、ひたすら勉強してたな、としか覚えていません。結局、月例テストも同級生の友達には1度も勝てませんでした。
いよいよ1次試験当日。
小学校の問題は指導要領と数学で点をとりたいと思っていましたが、例年より数学がむずかしくなっていた気がしました。
ですが、メセナでたくさん練習したので、ひらめきで解くこともできました。
指導要領の問題も小学校Bの時間に伊禮先生が出す問題と比べるととっても簡単で、9割あたっていました。
教養もメセナの月例ではいつも、一般と教職あわせて40点ぐらいでしたが、本番は教職が簡単に感じ、教職だけで60点満点中の50点とることができました。
1次も友達には負けていましたが、2人で合格できたのが嬉しかったです。2次試験が延期になり、練習期間が増えました。対策も友達と一緒にしました。
コロナの人数も増え、面接や模擬を対面でできなくてもメセナの先生方がオンラインで対策してくれました。面接も模擬授業もたくさん練習できて、本番も緊張せず自分の力が出せました。
メセナの先生方のおかげで採用試験に合格することができました。
メセナで学んだことを全て独学でやろうとすると10年以上かかる気がします。
二次の前、最後の模擬授業練習の時、國吉先生と新里先生から「小学校教員向いているから、ありのままで大丈夫です。」と言ってもらい、とっても嬉しかったし、本番もありのままを出し切ることができました。
去年の10月にメセナを紹介してくれた先生と一緒に頑張ってきた友達、支えてくれた家族、そして、メセナ予備校の先生方、事務の先生方、周りの方々のおかげで合格することができました。
これからも、周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、がんばっていきたいです。ありがとうございました。