私は大学を卒業して1年目に国頭から八重山までの全地区に臨任登録をしましたが、そうあまくもなく体育での補充はありませんでした。
支援員とプール管理員を3年、非常勤1年、臨任7年目の今年やっと合格する事ができました。
最初は支援員からスタートし、放課後に何名かで勉強をしていました。
1次に100名程度合格する時があり、その頃に1次を合格し、2次でダメでしたが、これくらい勉強やれば合格するものか...と甘い考えでした。
臨任で勤めると学級や保護者の対応、教材研究、部活や大会等で時間がいくらあっても足りませんが、時間を作って勉強しました。
一次試験の対策
一部免除だったので専門だけの受験
塾に通った10月頃は0からのスタートで、毎回のチェックテストも2~3問しか解けませんでした。
成底先生が前回のテストの得点と順位を黒板に書いてくれたので、そこで次こそはランクインするように次回の範囲を勉強していました。
受講生の人数を把握し、一次に合格できそうな人数以内にはランクインする事を目標に頑張っていました。それでも中々点数はあがりませんでした。
私は部活の朝練が始まる前の朝6時から1時間程度と部活終了後に12時頃まで勉強しました。
メセナから出される月例テスト、模擬テスト、体育専門テキスト、チェックテストを1つの問題集を何十回も繰り返し解きました。間違えた個所は何度も指導要領を読み直した。ルールの部分は参考書を何度も繰り返し、読み理解できるまで専門の先生や部活の生徒にも教えてもらいました。
メセナから出される90問の問題を何度も解けば答えを覚えてきます。沢山の問題集を9割程度解けてくると凄い数の問題を理解し、暗記出来る事になると思い、ひたすら解きました。
あれこれ手をつけるよりメセナの資料に絞って勉強するのもおススメします。
二次試験の対策
今年度は模擬授業と面接のみでした。
模擬授業は体育科の先輩方や主事補の先生、お世話になった教頭先生や校長先生の元へ出向きみてもらいました。特に主事補の先生には週に2回程度みてもらいました。
最初は数名でお互いの授業を参考にしていましたが、今回は事前に「交通事故などによる傷害の防止」のまとめ・振り返りを5分と指定があったので、試験前は先生と2人でやりました。山城先生にもみてもらい、単元プランシートや問いが生まれるサポートガイド、指導と評価の一体化等を読み込んで落とし込み、いかに5分で重要な部分を伝えきれるかを考え授業を作りました。
最後は他教科の先生にもみてもらい、体育ではない違った視点に気づく事もあったので、ある意味生徒の気づきや反応に近いものかと感じたので、修正する事ができました。
実際の試験も体育専門ではない可能性があるので。
面接対策では論文試験がなかったので、予想される質問事項に答えられるように沖縄県の施策や問いサポ、指導と評価の一体化、特別支援教育、沖縄県の貧困問題に関する資料等読み込みました。
そのなかでも全部を答えきれないので重要なものを自分の言葉で臨任の経験を織り交ぜながら話すようにしました。伊禮先生と津覇先生の鋭い質問も本番さながらで緊張感もあり、試験前には自信をもって答えられるようになりました。校長先生にも、何度か見てもらいました。
面接では主に学校現場での対応や事例に近い事を聞かれました。学校現場で臨任の経験が大きかったと思います。
二次試験では緊張もしたがこれまで体育教師になりたい強い気持ち、沖縄県の子供たちに体育を通して何ができるのか?を試験官に伝える事と冷静に受け答える事が重要だと思います。
受験生へのアドバイス
沖縄県の体育教師になるには倍率が高く難関ですが、私も10年間臨任をして11年目で合格する事ができました。
特に臨任を長らく勤務をされている人へ伝えたい事は、目の前の生徒や部活の生徒、校務分掌に追われ現実は夜遅くまで学校にいると思います。私も実際そうでした。
部活もいい選手がいたので保護者の熱も凄く、休日は部活や合宿など自分の時間がつくれませんでした。たとえ優勝しても自分のタイムリミットは近くなります。今年は副顧問になり、主顧問の先生が部活をみてくれたおかげで塾にも勉強の時間がとれました。いかに勤務以外の時間を作れるか?がポイントになると思います。
いろんな方法はあると思いますが、私はお願いできる所は任せて自分の時間を大切にして勉強できました。自分自身にかけた時間の分だけの勉強と準備があれば絶対に合格できると信じて頑張って下さい。応援しています。
最後にメセナの先生方には丁寧なご指導やアドバイス、時には厳しい時もありましたが沢山の助言や準備、対応に感謝申し上げます。ありがとうございました。